のうぢう
餅丸
まど
玄関を開けるとそとはまどでした。合わせ鏡のようにつらなり浮遊してるまどわたしは今日何をしよう。ふとまどのそとからけはいがしたそれはおともだちでした小学生のときなかのよかったおともだち彼あるいは彼女はつらなるまどのいちばん奥からなつかしい声色でうたをうたっています。なんだかわたしはあまりにもなつかしいものだから泣いてしまいました声をかけようしましたがなんだか声をかけたらうたうことをやめてしまいそうなのでそっとしておきました。わたしはそのなつかしいうたごえを背にうけながらへやにかえりました。まどのそとはあめで部屋のなかはじめじめしていていましたしかしなつかしいうたごえはそのまどのそとから聞こえたようでした。まさかとおもいまどをあけると快晴。なつかしいうたごえのぬしは電線のすずめのとなりにちょこんと天使ぎんいろのこえでうたっていました。今日はいい日になりそうです。
のうぢう 餅丸 @hemamusi
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