仲良し姉妹の百合な日常
てる
第1話:濃厚?いいえ、いつもの朝。
「お姉ちゃん、早く起きて、遅刻しちゃうよ?」
朝、私は妹の
目を開けると、いつものように目の前には妹の可愛い顔がある。
四つん這いになって私の上に身体を密着させるように覆いかぶさる紗夜の体温が、その柔らかい感触と共に伝わり、私の身体を刺激する。
紗夜の長い髪が流れてきて、私の頰に触れた。
少しくすぐったいけど、その髪からは紗夜の良い香りがして、つい右手で撫でてしまう。
そんなことをしていると、紗夜はまた、いつものように顔を近づけてきて。
「んぁっ」
私の唇の隙間に柔らかい舌を潜り込ませた。
唇を重ね、舌を絡ませる。私の口を蹂躙するかのように、激しく舌を動かし、私の喉奥へと唾液を流し込む。
柔らかいそれが私の舌先を軽く押し、それを奥まで導いていく。唇で舌を包み味わい、それからまた舌を撫で。
そうされていると、甘美な香りが私の鼻孔をくすぐって口一杯に広がった。柔らかな感触がとても心地よく、とても気持ちいい。
私も負けじと妹の口へと舌を入れ、歯茎の血管をなぞるように舌先を使って優しく愛撫する。
そんな風に、暫くぴちゃぴちゃといやらしい音を響かせて、唇を重ねたまま互いに深く、激しく求めあって。そして唇が少しジンジンとしてきたくらいで、紗夜は私から顔を離した。
「おはようのキス、今日も気持ちよかった」
「うん、紗夜も上手くなったね」
「ふふっ、そうかな?」
これは、私たち姉妹が5年前からしている、日課だ。
絶対にお互いのことを嫌いにならないように、互いのことをいつまでも大切にするようにするための。
今では、朝は妹とキスをしないと落ち着かなくなってしまった。
そんな風に、おはようの
それを二人並んで食べながら、たわいもない話をする。
明後日は日直だから早く起きるとか、今日の夕飯はハンバーグにしようとか。
今日は、女性器を舌で愛撫するときは、やっぱり唾液で包む感じにするべきなのかとか、そういうことを話してた。
今度試してもいい?って聞かれたから、痛くしないでよ?って答えた。
もちろん今日帰ったら忘れてるようなてきとうな会話だから、会話内容に大した意味はない。でも私は紗夜と二人で話しているこういう時間が好きだ。
そう思うと、つい笑みが零れる。
「お姉ちゃん、どうしたの?」
「ううん、なんでもない」
朝ご飯を終えて食器を洗った後は、歯を磨いて、顔を洗って。髪を梳かして、紗夜の長い髪を結ってあげて。支度ができたら、二人揃って行ってきます。
たまーに、長い髪もいいなぁなんて私が言うと、お姉ちゃんも髪伸ばせばいいじゃんって紗夜が笑う。
たまーに、行ってきますのキスしてもいい?って紗夜に言われると、我慢できなくなるからダーメって、私は笑いながら言う。
高校に行くまで、手はちゃんと繋いでる。
これは、ちょっとだけ仲のいい私達姉妹の、なんでもない朝の一コマ。
さあて、今日はどんないいことがあるのかな。
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