肩に妖精のっけてんのかい
SEN
肩に妖精のっけてんのかい
台本:SEN 声劇2人台本(不問) 所要時間:約15分~20分
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配役
妖精A:兎に角可愛い妖精さん。新しく入ってきた後輩妖精に先輩面して色々教えようとするが…
妖精B:ムッキムキのガチムチ新人妖精。魔法や精霊、自然に頼らずに…
本編
A「よ~く来たわね!新人妖精くん!私が先輩妖精のリーファよ!よろしく!」
B「よろしく」
A「ちょっとぉ!元気が足りないわよ!妖精ってのはもっと元気でないと!」
B「あ、はい、元気ですよ?体は、すこぶる」
A「あんたの体調は聞いてない!そんでそのポーズなに?!まぁいいわ!先輩が今から妖精のお仕事を紹介していくからついてくるように!」
B「わかりました」
A「ほんともうちょっと可愛く話せないの?妖精のイメージ台無しよ!ってかあなた…ほんとに妖精なの?そんなガタイの良い妖精みたことないわ…何で私たちのサイズの5倍はあるのよ」
B「すいません。自分にはこれしかないんで……ふんっ!!!!」
A「うーん…ポーズなんとかならない?もっとこぅ…きゃは☆…きゅるん♡…きゅぱ♪みたいな?」
B「なるほどな…こうかな…ん、ゴホンっ……うヴぅぅぅんっつ!!!んんぅぅぅ~~~!!!」
A「ん~違うんだよな~…まぁそれはまた今度練習しましょ!とにかく案内するからついてきて!」
B「あいわかった」
A「喋り方の癖がすごぃ!あとポーズが気持ち悪い!!」
間
A「ここが妖精がお花を育てているところよ!一番妖精らしいお仕事ね!」
B「花ですか」
A「あ、ちょうどいいわ!花を綺麗に揃えて咲かす為に邪魔なあそこの石!動かしてみるからみてて!」
B「承知した」
A「もっと可愛く!」
B「承知したきゅるん」
A「うん!あとは可愛くね!…よし見てて?んん~ぱみらるらみぱるるみぱらりあらりあ~!」
(A声で浮いてる音)
B「よく言えたな~…ん?言えてた?…むお?石が勝手に浮いてる…」
A「ん~~~!よっと!まぁこんなもんね!さぁ、あなたもやってみて!」
B「あいわかったきゅるん…ぱみらるらみぱぱるみぱらりあらりあるんふろんとばいせっぷす」
A「魔法変えちゃだめだよ?んでさっきからそのポーズなんなの?!」
B「あ、すまない。自分を出していこうと必死になって」
A「個性も大事だけど今は目の前の石をなんとかしないと!」
B「はい師匠」
A「だれが師匠やねん!先輩!先輩って呼びなさい?」
B「承知した」
A「可愛く!」
B「あ、承知しためぽ」
A「めぽ!?…まぁいいわ、早く石を花壇から取り除くのよ!」
B「取り除く…ふむ」
A「どうしたのおもむろに石を掴んで…」
B「ふん゛ぅっ!!!!!!」
(B声で石を砕く音)
A「砕いたぁ~…しかも粉々ぁ…」
B「ふぅ…ま、こんなもんでしょうな」
A「力技だわ~んでポーズ気持ち悪いわ~…妖精らしくない!あと石もあとで使うんだからね!」
B「あ、そうなんですか…すいませんもう戻せません」
A「だろうね!!!もぅ先が思いやられるわね!」
B「すいませんぷりん」
A「語尾に何かつけりゃいいって思ってる?んでポーズ決めないで?」
B「あ、はいすいません良かれと思いまして」
A「まったく…じゃぁ次いくわよ?次は妖精を脅かす最前線へ行くわよ」
B「む、何やら楽しそうな現場ですな。これは次回に期待ですな」
A「終わらせないでくれるぅ?」
B「まだやるんですか…はいいきましょうはいはい」
A「ちょっと!私を肩に乗っけてどうするつもり?!」
B「移動が遅いですのでこの方がよろしいかと思いまして…きゅるん」
A「まぁ楽だからいいけど…んで思い出したように語尾に付けんのやめな?
次はあっちよ!」
B「がってんしょうち…きゅぴ」
A「もぅ何も言わないわよ?」
間
A「ここが妖精が一番苦労しているところよ…」
B「これはまた…なんという臭気…」
A「そう…ここは人間が投棄していったゴミ置き場」
B「なんと…己人間どもめっ…ぐぬぬ!!」
A「ちょ筋肉ぼこってしないで?私肩に乗ってんの忘れないで?ぐらぁってなっちゃうから!掴むとこないんだから!掴もうとしたらなんかぬるぬるしてんだから!!」
B「あ、これですか!これは筋肉をより綺麗に見せるためのーーー」
A「(被せて)大丈夫!!説明はいいわ?」
B「あ、そうですか」
A「とにかく!ここにある不法投棄されたゴミを何とかしないと回りの自然はどんどん蝕まれていっているのよ」
B「なんとかといってもこれだけの量はさすがに我が筋肉を持ってしても一瞬では…」
A「そぅ…私たち10匹集まっても1年以上かかるわ…その間にもどんどん増えていっちゃうの」
B「なんと…許すまじ人間ども…ふぬぬっ」
A「ちょだから筋肉ぼこってしないで?!私肩に乗ってんの忘れないで?ぐらぁって!ぐらぁってなっちゃうから!ほんと掴むとこないんだから!掴もうとしたらなんかぬるぬるしてんだから!!」
A(ずっと遮ってください)
B「あ、やっぱり聞きたいですか!これは仲間うちはドリームタンというクリームを塗っています。ライトの状態がいい場合はベビーオイルだけの方もいます。最近は汚れる等の理由で地方大会では使用を禁止されています。テカテカ光っている姿は全国大会で見られます。」
A「満足?」
B「ええ!」
A「はぁ…まぁここは上級妖精にまかせましょう」
B「ふむ…ここら辺自分の縄張りだったこともあるのでなんとかしましょうか?」
A「…はい?新人のあんたにまだ区画なんて任されていないでしょう?いいから帰りましょう」
B「いえ、みなさんお困りの様ですから私達でなんとかしましょう…(大きく息吸い)うぉぉぉぉぉほぉぉぉぉぉぉ!!!!」
A「なに!?この雄叫びはもしや…」
B「すぐに皆集まってくれます…ほらきた!」
A「この山の妖精達!?いえ…こいつらは…ノーム!?」
B「みんな!よく来てくれた!!この投棄されたゴミを何とかしないといけない!協力してくれ!!」
(B5人分声をかえてわかったを言ってください)
A「ちょ…どういうことなの…」
B「隠しててすいません、自分は…4大精霊の一人、大地をつかさどる【ノーム】の一族ですぷりん」
A「も、もぅ語尾はなんでもいい…わ……せ、精霊様…なの?」
B「ほんと騙しててすいません…実は長から妖精の仕事を調査し問題を解決してほしいとの依頼を受けましてな。なるほど、不法投棄が原因ですか…これは失礼した。これが邪魔だったのですね……皆!かかれぇ!!!」
A「…す、すごい…一人一つの大きなゴミを持って山を下りていく…」
B「5匹しか集まっていないので半日もかかってしまいますがね」
A「いえ、ありがとうございます精霊様!」
B「あはははっ!もぅ水臭いなぁ…先っ輩!」
A「ふふっ…あははは!」
B(N):笑いあう二人を通りかかったボディービルダー通の男の子がその光景を見てこう言ったそうです…
肩に妖精乗っけてんのかい!!!
完
肩に妖精のっけてんのかい SEN @sensensenkou
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