第83話 「お供え物」

【83】


今日はみたらし、前は薔薇の花、その前は推理小説。彼女のお供え物は様々だ。気になって尋ねると。「お婆ちゃん、私の顔を見ると必ずプリンをくれたの。好きだったのは子供の頃なのにね。でも考えたら、私もお婆ちゃんの好きなもの知らなかった。だから」お供えの種類は、思い出の数。

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