勇者の力なく異世界に転生した僕は科学知識で魔法を創り出す
霧
第1話 蒼き焔の勇者 (※12話で勇者の力に目覚めます)
ローマのコロッセオに似た闘技場。
そこで「蒼き焔の勇者」である僕と「神速の勇者」マサシは向かい合っていた。
僕は腕の骨を折られ、魔力もほとんど使い果たして満身創痍。一方マサシは僕の魔法で全身に火傷を負っているもののまだ余力がありそうだ。
そもそも基本スペックが違いすぎる。マサシはこの世界に召喚されてすぐに勇者独自の魔法を発動させ、勇者認定されたエリート。
僕ははじめは何一つ魔法が使えず、惨めな境遇に追いやられた。
でも。
闘技場の貴賓席から僕を見守ってくれている人がいる。
僕を召喚した王女ミヒャエラ。
僕に魔法を教えてくれた魔法師長リーゼロッテ。
僕の力を真っ先に認めた近衛隊長。
今は僕を認めてくれた、大切な人たち。
負けるわけにはいかない。
ここに立つまでにあったことを思い返しながら、僕は立ち上がった。
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