◇ 第二部 キャラ設定集 その2

今回はギルド、百獣のレオン所属のおじさん冒険者二人組です。


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〔 ザスター・ドルセウス 〕


性別:男 種族:竜族

二つ名:《竜星》


年齢:38歳 身長:190cm前後

体型:戦士として超理想

目の色:黄 

髪型:青/ショート+髭


レベル:☆6 中盤

強さ指標:Sランク- 最上位

成長タイプ:攻撃特化型(5:2:2:1)

適正:剣士・武術家・教師


ギルド:百獣のレオン



=説明=


国内最大手の実力派ギルド『百獣のレオン』に所属する、竜族のSランクの冒険者。

その圧倒的な強さは、一対一での戦いにおいて右に出る者は一人として存在しないと世間から評されるほど。

「世界最強の冒険者」や「生きる伝説」と呼ばれることもあり、少数民族の中でも希少と言われる竜族にとってはまさしく希望の星である。


強い相手と試合うことを至上の喜びとしており、Sランク相当の強い実力者の噂を聞きつければそれが遠い他国であっても喧嘩を売りに行ってしまうことが多々ある。

そのため、一部のSランクの冒険者や傭兵からは、同ランクの魔物以上に恐怖の対象として見られることもしばしば。

なお、今のところ試合・喧嘩は全て無敗(引き分けはある)。


また、冒険者としての仕事より前述した実力者への訪問、あるいはダンジョン攻略を優先させてしまい、最近では「自分くらいにしか解決できないだろう」という依頼以外ほとんど受けていない。

そのためここ三年間での依頼達成数は二桁行くか、行かないか程度。


喧嘩師という側面やあまり仕事をしないことから、政治家等からはよく問題児のような扱いを受けるが、逆に親しい人間からの信頼はすこぶる高い。

気に入った相手・尊敬すべき相手・身内への面倒見の良さは最強格の人間の中でも随一と言われており、友人も非常に多く人脈も広い。

ここ最近は、故郷から王都へやってきた自身の姪っ子とその仲間の世話に注力しているという。


最近、嬉しい出来事がかなり沢山あるようで非常に機嫌がいい。

例えば、姪が無事にネグレクトな環境から脱出していたのが判明したこと、姪が元気であったこと。そして姪が連れてきた少年が色んな意味で強く、可愛がりがいがあること。そして自身がまた一歩強くなれる宝具を入手できたことなど。


最近の悩みは、娘のように懐いてくれており自身も可愛がっている姪に、彼氏ができそうでちょっと寂しいこと。しかしそれに関しては同時に安心もしている。



=宝具pickUP=


・「巨星剣 メゼル【覚醒】」


刀身の下部が青色の岩石のようなモノを纏っているのが特徴的な、全体的にゴツゴツとしている片刃の大剣。

ザスターはこの宝具を里に出る前に初めて攻略したダンジョンから手に入れ、以降、二十年以上に渡り愛剣として使い続けている。

酷く気に入り、ひたすら使い込んだことから一年足らずで覚醒に至った。


この剣から放つ地属性・光属性の術技の威力が極大アップする。覚醒後はこれに重力系強化(極大)も加わった。


そして上記三つの属性のうち一つ以上含まれている術技を放った場合、含まれていない他の属性を全てその技に付与する効果を持つ。

(例えばザスターが「風・光属性」の術技を放った場合、その術技の属性は「風・地・光・重力」となり、その四つ全ての属性強化の恩恵が受けられる)


さらに、該当する属性が(この剣の先述の効果抜きで)二つ以上含まれている術技を放った場合、その技の魔力消費量を25%減らす。

また覚醒したことで、三つ全て含まれている術技を放った場合、威力を倍にしつつ相手の属性耐性を無視できるようにもなった。


・「剛力のグローブ リキオウ【強化】」


ザスターのお気に入りの逸品。

いろんな人に自慢して回っているため、そのせいでエラく需要と価値が高まってしまった宝具の一つでもある。


本来は攻撃の値を1.5倍にするが、強化を施したことで2倍となった。

なお、覚醒をさせることもできたが敢えてそうしなかった。これを覚醒させた知り合いにその追加された効果を見せてもらったところ、どうにも自身の戦闘スタイルとは合わなかったためである。


また、過去に友人と酒を飲んでいた際、酔った勢いで「この宝具を装備してない近接格闘系の上位ランクの冒険者や傭兵は当てにならない」と本音を漏らしてしまい、その話が広まった上に賛同者が多く出てきてしまったというエピソードがある。

過激な思想を意図せず広めてしまったことに対し、ほんのちょっぴり反省していたり、していなかったり……。



=術技pickUP=


・〈流星地斬【覚醒】〉


地・光属性の究極術技。

覚醒したことで重力系も加わった。基本の消費魔力は150。

ザスターが最も得意とし、自身の戦闘スタイルそのものをこの技を軸にしている必殺技である。


腰を深く落としてから碧い光のオーラと共に流星の如く突撃し、衝突する間際に対象を大振りで力強く斬りつける。隙も多くコストもかかるが究極術技の中でもトップクラスの威力を誇っている。


ザスターの《竜星》という二つ名の「星」の字は、『巨星剣』とこの技から取られたもの。この技を一撃放つだけでSランクの魔物を仕留めたという噂もある。なお、この噂は事実。


・〈流星魔斬・・


ザスターが独自で創り出した地・光属性の術技。

威力や習得難易度を参照すると最上級術技に位置する。


究極術技ではないため他者も覚えることができるが、ザスター本人は今のところ誰かに教える気がない。

その理由は、手加減するために編み出された技だから。


〈流星地斬〉ではあまりに威力が高すぎて喧嘩相手や捕獲対象を殺してしまったり、地形に大規模かつ無駄な破壊をもたらす恐れがあったため、Sランクに到達してすぐに仕方なく開発したのである。




〔オレンズ・ハップル〕


性別:男 種族:三つ目族

二つ名:《万眼》


年齢:32歳 身長:180cm前後

体型:筋肉はあるが少し痩せ気味

目の色:灰 

髪型:黒/やや坊主+額にバンダナ


レベル:☆5 序盤

強さ指標:Sランク- 下位

(現在Sランク昇格認定待ち、公式ではAランク)

成長タイプ:バランス型(2:3:2:3)


ギルド:百獣のレオン

所属:ザスターの付き人



=説明=


四年と少し前よりザスターと行動を共にするようになった三つ目族の冒険者。

同い年の妻、十二歳の娘と八歳の息子が居る。


ザスターと出会うまでは現在と違う中堅のギルドに属しており、Bランク程度の冴えないごく一般的な冒険者だった。

(Bランクは一種のボーダーラインであり、ここを超えられる人間とそうでない人間で大きく分かれる。冒険者歴三十年のベテランだがA未満という者も少なくなく、世間ではむしろそれが普通という風潮である)


しかし、ひょんなことでザスターと仕事をすることになり、その際に生まれつきの目の良さと魔力探知の才能による非常に優れた索敵能力、そして長年の冒険者活動で培ったサポート能力を買われ、付き人として引き抜かれた。


以降、彼は『最強の冒険者の最高の目』と評されるほどの働きをし、冒険者として大成。数ヶ月後にはSランクの地位も確約されており、出世街道を爆進している。

パッとしなかった冒険者活動が一変し、生活も何の不自由もなくなり、子供たちも良い学校に通わせられているため、ザスターにはこれ以上ないほど感謝しているのだそう。


なお家庭では妻と娘の、仕事ではザスターの尻に敷かれているが、本人は至って幸せ。

息子とは休日によく低ランク魔物の狩りに出かけ、とったばかりの肉でバーベキューを楽しんだりしている。


悩みは、今の環境では周りは誰も馬鹿にしないのに、三つ目族の特性としてついつい額の目を隠してしまうこと。

また、娘の思春期・反抗期がかなり近づいてきており、反抗期娘の定番である「パパのと一緒に洗濯しないで!」と言うセリフをそろそろ言われそうでビクビクしていること。


なお娘本人は表面では彼を尻に敷いてるものの、父親のことを好いてるので、そんなこと言う気は毛ほどもない。



=能力pickUP=


『究極魔力形視』


魔力に色や形という概念を与えて見ることができるようになる能力、『魔力形視』の最上級形態。


魔法使いや狩人、射手のような探知を行う必要のある職種の人間が習得するような比較的一般に広まっている能力だが、オレンズのそれは他者と比べものにならないほど研ぎ澄まされている。

最上級形態なためこれ以上は存在しないが、同じ程度の同じ能力を持つ人間のそれとも明らかに性能が違う。


本人の突出して優れている視力、そして三つ目族の特性、さらに他の索敵用能力との掛け合わせによって「物体が透けて見える」ことすら可能としている。

ザスター曰く、その「透けて見る」ことに関しても宝具として既存している『透視』に関する能力の上をいくのだそう。


……なお、オレンズ曰く、妻一筋であり、妻以外に対してはこの「透けて見える」力を性的な意味で悪用したことはないのだそう。

それが本当がどうかは定かではない。



=術技pickUP=


<幽道炎撃【覚醒】>


オレンズが初めてザスターに渡された宝具にして、弓の究極術技。

視認している対象に当たるか一定時間経つまで、全ての物体をすり抜ける火属性の魔力でできた矢を放つ。消費魔力は70。

去年、覚醒したことで闇属性が加わった上、この技の色を無色透明化できるようにもなった。


究極術技にしては低威力かつ着弾後の効果範囲も非常に狭いが、標的以外をすり抜けるという特性はオレンズにとって相性抜群。

何キロも離れた先から一方的に狙撃することが可能であり、場所さえ確保できれば相手に何もさせずに倒してしまえる。


疲れるのでたまにしかやらないが、オレンズが本気を出せば対象の身体すらすり抜けて心臓に直接撃ち込むなんてことも可能。





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次回は魔物編です。

気がつけば多くの起き入りやブックマーク、評価が増えているようで、大変ありがたく思っております。

これからもどうぞ、よろしくお願いします。

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