記憶の中の君の声

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記憶の中の君の声

朝のぼんやりとした意識の中、君の声が聞こえた気がした。


なんて懐かしいんだろう。

穏やかで心地のいい、ずっと聞きたかった君の声。


嬉しいはずなのに、なぜこんなにも胸が痛むのだろう。


あぁ、そうか。これは、、、夢、か。

屋根から落ちる雨垂れが、君の声に聞こえたのか…


このまま眠りについたのなら、君と会えるかもしれない。

そんな淡い期待をしていたら、いつの間にか眠ってしまったようだ。


夢の中で、ずっと君の声に包まれていた。

このまま時が止まればいいのにと願って。


雨はこの日、朝から夜中まで降り続いていた。

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