『詩生』【詩】【4900編目】

片喰藤火

詩生

詩生 

 

 万物を観察して

 想像と比喩を用いて

 感性で連想しながら

 果てしなく言葉を紡ぎなさい


 星々の軌跡を崇敬し

 生命の営みを礼賛し

 文明と文化を享受し


 写実的に抽象的に

 幻想的に退廃的に


 光さえ逃さない圧縮された闇を

 宇宙の死と捉え

 爆発して生み出された光の燦爛を

 宇宙の生と捉え

 その無限の狭間で生まれた

 膨大な一瞬の一つの意識が始まり

 終焉を迎えるまでに

 数多の詩を残しなさい


 巡る世界を

 時と共に変化する景色を

 感情が渦巻く心を


 貴方は生きて詠い続けなさい

 詩を生かすために

 貴方は生きて書き続けなさい

 詩を死なせないために

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『詩生』【詩】【4900編目】 片喰藤火 @touka_katabami

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