2020年6月4日 14:01 編集済
第五話 謁見への応援コメント
イベント『異世界ファンタジー主人公成長・無双系連載作品の批評』より。批評します。・冒頭の完成度良い点:主人公が誰なのか示されている。世界観の説明がある程度されている。悪い点:主人公が到達したい目標・夢が示されていない。・文章の読みやすさ(文章の美しさとは別)良い点:時系列順に書かれている。語彙が豊富。言葉選びを工夫している。悪い点:一人称と三人称が混同している。一文が長すぎる。文法が間違っている。読点「、」が多い。・登場人物の深み良い点:性格がはっきり出ている。悪い点:言動に一貫性がない。過去や背景が描写されていない。・総評文章の読みやすさについて。ある程度語彙が豊富な文章。言葉選びも工夫しようとしていることが伝わってきた。しかし一文が長い。そのため読点「、」や接続詞が多くなっている。今後は一文を短く区切って書くことを意識してみよう。また一人称と三人称の文が混同している。以下例:(第一話の最後『そう考え始めると再び気持ちが落ちてくる。』から『そこで俺は歩みを止め、周囲を見渡すといつの間にか見知らぬ森の中にいた。』までの部分。「鉄心は」という三人称と「俺は」という一人称が混同している)。本小説を読んでいて、一人称と三人称の区別がほとんどついていないことが伝わってきた。文体の統一ができていない小説はコンテストで真っ先に弾かれる。今後は一人称と三人称の文章の違いについて意識しながら執筆してみよう。また基本的な文法が守られていない。感嘆符「!」と疑問符「?」の後には句点「。」や読点「、」をつけない。感嘆符「!」と疑問符「?」の後に文章が続く場合は空白を一つ開ける。三点リーダー「……」とダッシュ「――」の前後に読点「、」をつけない。これらも間違えているとコンテストで真っ先に弾かれる。正しい文法を調べるなどして、今後は気をつけて執筆しよう。また地の文が多すぎる。重要な情報などは会話や行動を通して伝えることを意識すると良い。冒頭の完成度について。主人公が誰なのか示されている。世界観について説明がなされている。これらは評価できるポイントだろう。しかし物語が動き出すのが遅い。第五話で主人公が到達したい目標・夢(恩返しすること)と、その目標を達成したい理由(助けてもらったから)が示されている。これらを最初の二話までに書けると非常に良かった。この目標が示されるまで物語の目的が分からず、読んでいてぼんやりとした印象を受けた。目的が分からないと物語の魅力は伝わらず、読者は離れてしまう。今後の作品では物語の目的をはっきりさせることを意識すると良い。登場人物の深みについて。キャラクターの性格がはっきり出ていることは評価できる。しかし過去や背景が足りていない。またストーリーの流れを重視しすぎて、登場人物の性格や言動に一貫性が無くなっている。以下例:(プロローグ。死にたいと思うほどに精神を病んでいる主人公の台詞『とはいえ、前向きに生きないとな!、幸い貯金もそれなりにあるし、しばらくは実家で静養しよう。』。設定と矛盾している(読んでいる時は、主人公の病は既に完治したと考え無理やり納得)。第一話、竜胆が主人公を背負うところ。異世界の転移者という存在を知っているとはいえ、竜胆の行動は無警戒すぎる。第三話、主人公が体調を崩すシーン。もとの世界に帰れないという事実が悲しくて体調を崩した。これは理由として違和感が大きい(個人的には、魔物に追い回されて殺されかけることの方がショックが大きいと思う)。竜胆が主人公にかけた精神回復魔法。今まで使える素振りを見せていなかったため、主人公を助けるためだけに用意されたご都合主義な設定に感じられた。これらの一連の流れが、鉄心に魔法を教えるというイベントを起こすために無理やり作られたように感じられた。鉄心が一発で魔法を使えたシーン。前の世界で魔法を使う妄想をしていたから、というのは理由として違和感が大きい)。主人公も含めた登場人物の行動や言動に一貫性が無い。それを地の文で補足することで無理やりどうにかしようとしている印象が伝わってきた。今後はプロットや軽いあらすじを書くなどして、情報を整理してから執筆を始めると良いだろう。
編集済
第五話 謁見への応援コメント
イベント『異世界ファンタジー主人公成長・無双系連載作品の批評』より。批評します。
・冒頭の完成度
良い点:主人公が誰なのか示されている。世界観の説明がある程度されている。
悪い点:主人公が到達したい目標・夢が示されていない。
・文章の読みやすさ(文章の美しさとは別)
良い点:時系列順に書かれている。語彙が豊富。言葉選びを工夫している。
悪い点:一人称と三人称が混同している。一文が長すぎる。文法が間違っている。読点「、」が多い。
・登場人物の深み
良い点:性格がはっきり出ている。
悪い点:言動に一貫性がない。過去や背景が描写されていない。
・総評
文章の読みやすさについて。ある程度語彙が豊富な文章。言葉選びも工夫しようとしていることが伝わってきた。しかし一文が長い。そのため読点「、」や接続詞が多くなっている。今後は一文を短く区切って書くことを意識してみよう。また一人称と三人称の文が混同している。以下例:(第一話の最後『そう考え始めると再び気持ちが落ちてくる。』から『そこで俺は歩みを止め、周囲を見渡すといつの間にか見知らぬ森の中にいた。』までの部分。「鉄心は」という三人称と「俺は」という一人称が混同している)。本小説を読んでいて、一人称と三人称の区別がほとんどついていないことが伝わってきた。文体の統一ができていない小説はコンテストで真っ先に弾かれる。今後は一人称と三人称の文章の違いについて意識しながら執筆してみよう。また基本的な文法が守られていない。感嘆符「!」と疑問符「?」の後には句点「。」や読点「、」をつけない。感嘆符「!」と疑問符「?」の後に文章が続く場合は空白を一つ開ける。三点リーダー「……」とダッシュ「――」の前後に読点「、」をつけない。これらも間違えているとコンテストで真っ先に弾かれる。正しい文法を調べるなどして、今後は気をつけて執筆しよう。また地の文が多すぎる。重要な情報などは会話や行動を通して伝えることを意識すると良い。
冒頭の完成度について。主人公が誰なのか示されている。世界観について説明がなされている。これらは評価できるポイントだろう。しかし物語が動き出すのが遅い。第五話で主人公が到達したい目標・夢(恩返しすること)と、その目標を達成したい理由(助けてもらったから)が示されている。これらを最初の二話までに書けると非常に良かった。この目標が示されるまで物語の目的が分からず、読んでいてぼんやりとした印象を受けた。目的が分からないと物語の魅力は伝わらず、読者は離れてしまう。今後の作品では物語の目的をはっきりさせることを意識すると良い。
登場人物の深みについて。キャラクターの性格がはっきり出ていることは評価できる。しかし過去や背景が足りていない。またストーリーの流れを重視しすぎて、登場人物の性格や言動に一貫性が無くなっている。以下例:(プロローグ。死にたいと思うほどに精神を病んでいる主人公の台詞『とはいえ、前向きに生きないとな!、幸い貯金もそれなりにあるし、しばらくは実家で静養しよう。』。設定と矛盾している(読んでいる時は、主人公の病は既に完治したと考え無理やり納得)。第一話、竜胆が主人公を背負うところ。異世界の転移者という存在を知っているとはいえ、竜胆の行動は無警戒すぎる。第三話、主人公が体調を崩すシーン。もとの世界に帰れないという事実が悲しくて体調を崩した。これは理由として違和感が大きい(個人的には、魔物に追い回されて殺されかけることの方がショックが大きいと思う)。竜胆が主人公にかけた精神回復魔法。今まで使える素振りを見せていなかったため、主人公を助けるためだけに用意されたご都合主義な設定に感じられた。これらの一連の流れが、鉄心に魔法を教えるというイベントを起こすために無理やり作られたように感じられた。鉄心が一発で魔法を使えたシーン。前の世界で魔法を使う妄想をしていたから、というのは理由として違和感が大きい)。主人公も含めた登場人物の行動や言動に一貫性が無い。それを地の文で補足することで無理やりどうにかしようとしている印象が伝わってきた。今後はプロットや軽いあらすじを書くなどして、情報を整理してから執筆を始めると良いだろう。