フィンディルの感想
皆さんこんにちは。日頃より本自主企画を持ち上げてくださり、本当にありがとうございます。
さて、今日はご共有です。
「フィンディルの感想」ってご存知ですか?
フィンディルの感想は、「一生ものの感想を」テーマに、フィンディルさんが作品を読んだ上で感想をくれるというものです。
へぇー、とお思いのそこの貴方様。ぜひに一度サイトを訪れてみて下さい。
https://phindillnokanso.fanbox.cc
今回なぜご紹介差し上げたかと申しますと、現在期間限定で無料にて応募いただけるということと、そこには本自主企画で執筆されている作品が沢山並んでいるからなのでございます。
筆致企画というと、「作品の表現や整え方における筆致」を見比べる機会であると同時に、用意されたプロットを「いかに彩るか」という点も大きなポイントとなっていますよね。
そこに登場する人物のバックストーリーを用意し、人間として誕生させて、その人間が用意されたストーリーをいかにリアルに納得感をもって動き、さらに読みてに説得感と、感動をもたせられるか。
そういう部分もとても重要になってくる訳です。
しかし、作品というのは作者が考えるものですから、時に偏ったものになりがちです。作品中に登場する動機が、作者は納得のできるものでも、読者がそうとは限らないし、その説明にして見ても、完璧に説明できているつもりになっていて、実際は理論破綻している、なんてことは日常生活でも良くある話です。
作品が出来上がった時、感じたことはありませんか?
「なんか違う。なんか納得できない。こうじゃない気がする」
しかしそれを発見することができない。
それを理解するには、深く、理性的で、かつ客観的な分析が求められます。
それをやってくれるのが、「フィンディルの感想」なのです。
「フィンディルの感想」は、作品を徹底的に掘り下げます。
主人公の生い立ち、展開、発言の意図、その時の心理状況……。そしてそれらを表現するのにふさわしい構成なのかどうか、文字のバランスは最適なのか。
そのどれもを、「元の小説よりも遥かに多い文章量」で分解、解説してくれます。
そしてその説明に、「納得ができる」というのが、本サービスの凄い所なのです。
例えば、読者に「この時の美冬の気持ちがわからない」と指摘を受けたとします。
殆どのケースで、「なぜ理解できないのか」を指摘者は説明してくれないと思います。それはそうですよね。なぜならその登場人物は作者が作り上げたものであり、読者からすれば今しがた知り合ったばかりの赤の他人です。気持ちや考えが理解できないのは当たり前ですし、その理由に気がつくはずもありません。
ですから作者は、その動機について、「もっと説明しなくてはならなかったか」や、「気持ちがわかるような描写を入れよう」「わかりにくかったのではないか」と考えることが大半だと思うのです。
ですがここで重要な観点が抜け落ちます。
それは果たして本当に「説明すれば理解してもらえる感情なのか」という点です。
心理学があるように、人間の気持ちというのは必ずしも理屈の上で成り立っているものではありませんよね。感動を共感の延長線だとするならば、この登場人物の心理や動機をいかに読者に理解させ、共感させるかが重要です。
そのために、何ができるか。
破綻していないか。
時系列は? 構成は?
原因を探せば、きりがありません。
そしてそもそも、当該の指摘というのは、「今の作者自身が気がついていない」訳ですから、熟考に熟考を重ねても、本人の努力だけで発見できる可能性は残念ながら低いと言わざるを得ないでしょう。
そこを、徹底分析、解説してくれるのが、フィンディルさんなのです。
これはとても価値のあることだと思いませんか?
私も、いくつかその感想ページを拝見いたしました。
対象の作品を読んで、なんとなくわからなかった部分が霧が晴れたような気分でした。
そしてその作品リストに、当企画の作品がずらり!!!
「葉桜の君に」を最多として、過去の企画作品まであるじゃあありませんか。
これは何かご挨拶せねばと思っていたところ、ご本人様よりご挨拶を頂戴しまして、
本エッセイで紹介することをご快諾いただけましたので、此度紹介した次第です。
条件等はフィンディルさんのサイトでご確認下さい。
お好きな作品があった場合、ぜひもう一度作品を読み直してから、フィンディル様のページをご覧になると良いと思います。目から鱗、間違いなしですよ。
とは言え、これも楽しみ方の一つです。
フィンディル様は一つの作品に対し深い理解と一生モノのの感想を提供されていますが、何も本企画の人がそれを目指す必要はないと思います。
本企画は本企画です。これまで通りで良いのです。
そして本企画は、執筆して頂いた作品の権利はすべて作者様にございますので、例えば賞に応募していただいたり、フィンディル様のページに応募頂いたり。
もちろんご自身で研鑽されていっても良いと思います。
今回ご紹介させて頂きましたのは、「あくまでこういうサービスがあって、こんな楽しみ方ができるよ」というものです。
共に作品を楽しむというスタンスのもと、相互に盛り上がっていけたらよいなと思っています。
それでは、また。
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