自主企画用「筆致は物語を超えるか」【雪を溶く熱】

本作のテーマ

今回も、作品を執筆するにあたって、特に盛り込んでもらいたい点をあげたいと思います。

あらすじの自由解釈・拡大が本イベントの魅力でもあるのですが、「筆致」を見るという意味で、共通のポイントが必要だと感じたからです。

（なお本編は「上級者向け」です。幾度か本イベントにご参加頂いていたり、どうせならとことんこだわってみたい人向けで、必ずしも意識しなくてはいけないということではありません。作品内容によっては無視しても良いと思います。むしろ意識することで断念するくらいなら、ご放念頂いた方が良いです。ご承知の上、下記お読み下さい）

■テーマ①：夜の雪

今回の情景描写対象は「雪」、それも「夜の雪」です。

その中を、秋人は美冬に会うために訪れるのです。

舞台装置としても良いですし、感情を表現させても良いでしょう。

雪というと降雪地帯の人とそうでない人ではイメージが異なる部分もあると思います。それはそれで良しで、主体は「どんな夜の雪景色」の中で二人を会わせたいか、ということだと思います。逆に皆様の作品に登場する秋人と美冬にはどんな景色が相応しいかを中心に設定して、それでいて読者に伝わる描写を盛り込んで頂ければと思います。

■テーマ②：主要人物の関係性と人間性

今回の主要人物の関係性は「幼馴染」です。

幼馴染と言えど、いつまでも仲良しということもあるし、意外と疎遠になってしまうこともあると思います。いつのまにか疎遠というパターンも多いとは思うのですが、過去にあった「何か」によって疎遠になることもあると思います。

いったい二人はどうやって疎遠になってしまったのでしょうか。

描いても描かなくても良い部分ですが、描くとしたらどこで描く（差し込む）かも重要になってくると思います。

またこの過去にどう向き合っているのかが、登場人物の深みになると思います。

■テーマ③：涙を流す理由

これはテーマ②につながる所だと思います。

美冬はどうして涙を流すのでしょうか。

それは、読者が納得できるものでしょうか。

以上が、テーマとなります。

執筆のご参考に下さいませ。