瑞々しく若い感性が、はじけます。少年と少女が、パラレルワールドに足を踏み入れ、思いもよらない「入れ替わり」を体験します。入れ替わりにより、今まで見えなかった「心」が見えてきて、ポジティブな力を蓄える過程は、そのまま少年少女の「心」の成長過程のようで、瑞々しく微笑ましく伝わります。ふたりのあいだにいる犬のチビは、時としてキューピッドに見えました。独特な擬音語も楽しい幻想世界は、優しさに充たされています。殺伐とは程遠い、ほのぼのとした物語世界に癒されましょう。
小学六年生の少女と少年。知羽と優。仲良しだったり、ちょっぴりギクシャクしてしまったり。幼い頃から揺れ動いていた二人の関係は、ある日一緒に不思議な世界へ迷い込んでしまった時から大きく変わります。体から抜け出し、心だけになって別の世界を冒険する二人。二人を取り巻く、様々な人たち、人でない者たち。そして犬のチビ。たくさんの優しい思いが、あふれる愛情や戸惑いや切なさが、物語を彩ります。読んでいて、とても温かな気持ちになれるお話です。少年・少女の皆さんにも、ぜひ読んでいただきたい作品です。
二人の主人公がパラレルワールドに迷い込み、不思議な体験をします。女の子は男の子に!?男の子は女の子に!?パラレルワールドの世界では、自分の性別が逆転!?しかも体の中に入り込む!?作者様の思い描く不思議な世界観。複数の視点で描かれているので、登場人物の心の動きがとても丁寧に表現されています。主人公を引き立てる個性的な守護霊や可愛い妖精、愛らしい動物たちも登場し、ファンタジーと優しい愛に包まれた作品です。(第77話 気のせいかね?(茶子おばあちゃん視点)拝読後のレビュー)
モノローグで綴られる物語は、登場人物たちの心を鮮やかに、そして強く表現している!それが読者の目に輝いて見えることだろう。物語の少女と少年。彼らの自分の胸の中で変化していく相手に対する気持ち。そして、成長していく体に改めて気づき戸惑う2人。それは誰もが通り過ぎてきた思春期を思い出させるのでっす!淡く色づいていく少女と少年の心を繊細に描く、作者のセンスに脱帽です!是非、ご一読あれ〜〜!!