第12話 手遅れ……かな?

 フライで飛びまくる事数時間、俺はようやく地下八階に辿り着いた。地下八階は薄暗い洞窟のようだ。


「……さて、どこにいるやら……」


 俺はとりあえず慎重に進む事にした。理由は、もし魔物に捕まっていたりしたら盾にされるおそれがあるからだ。

 魔物にそんな知能があるとは思えないが、用心するにこしたことはない。


 やがて通路の先に少し開けた場所が見えた。俺は通路から先をうかがう。


「うっ……、あれは……!」


 開けた場所にはゴブリンエリートの群れ。そして女の冒険者が二人いた。


「い、いやぁぁ……ごぶっ……!」

「も、もうやめっ……あぁぁぁぁぁぁぁっ!」


 女冒険者二人はゴブリンエリートの苗床にされていた。ゴブリンエリート達はニタリと汚い笑みを浮かべながら二人を囲み、犯していた。


「……こりゃトラウマ確定だな。あれじゃもう冒険者を続けようなんて思わないだろうなぁ……。ま、とりあえずやることはやっておくか」


 俺は物陰からゴブリンエリートの頭をロックし、魔法を放った。


「【光速ライトニングアロー】」

『『『ギギィィィィィィィィッ!?』』』

「「え?」」


 ゴブリンエリートは頭部を失い消え去った。


「き、消えた……の?」

「た、助かっ……た?」


 二人はまだ状況がわかっていないようだ。

 俺はゆっくりと物陰から姿を現し二人に声を掛けた。近くで見ると二人は中々に地味な顔でいわゆるモブキャラといった感じだった。


「君たちが行方不明の冒険者で間違いないか?」

「「え? あ、あなた……は?」」

「君たちの仲間から探して助け出してくれと頼まれた者だ。君たちの仲間に村出身の駆け出しがいただろ?」

「あ、は、はいっ! そうですっ! た、助かった……! 助かったよぉっ!」


 俺はゴブリンの体液にまみれた二人を魔法で綺麗にしてやった。


「災難だったな、身体は平気か?」

「……はい。ギルドではダンジョンに向かう前に避妊薬をもらえるので……。でも……初めてがゴブリンだなんて……うぅぅぅっ……ぐすっ……」

「まぁ冒険者なんだしそれくらいは覚悟の上でしょ。命があっただけ儲けもんだって」

「うぅぅ……気持ち悪いよぉ……」


 綺麗にしてやったにも関わらず二人は中から掻き出そうと入り口に指を入れていた。


「魔法で綺麗にしたからもう入ってないよ、とりあえず立てるかな? 早く地上に戻ろうぜ」

「……た、立てません……。腰が抜けて……。それに服もないし……」

「全部破られてしまいました……。裸じゃ帰れないですよぉ……」


 二人は俺に見られても恥ずかしくないのだろうか。全く隠そうともしない。


「あの、俺に丸見えなんだけど……。恥ずかしくないの?」

「……今さらですよ。私達はゴブリンに犯られた女。拐われた所も見られましたし……」

「私達はもう一生ゴブリンに犯られた女として生きなければ……うぅぅっ……、そんなのやだよぉぉぉぉっ!」


 なんか可哀想になってきたなぁ。


「まだ六日はある……か。仕方ないな」

「「え?」」


 俺は上着を脱ぎ捨てた。


「な、何してるの?」

「何って……。今から上書きするんだよ」

「上書き?」

「ああ。ゴブリンにヤられた感触なんて俺が忘れさせてやるよ」


 そう言い、俺は【無限収納】からログインボーナスでもらったコテージを取り出して床に置いた。


「な、なにそれ!?」

「中で休める簡易的な家みたいなものだよ。中にはベッドもあるしね。それと、魔物はこのコテージに触れられないんだよ。この中にいれば安全ってわけ。まぁ、中に入ったら俺に抱かれるんだけどさ?」


 女冒険者が言った。


「わ、私達ゴブリンに汚されたのよ? 気持ち悪くないの?」

「別に? 事故みたいなものでしょ。それに、綺麗にしたしさ」

「わ、私達可愛くないわよ? ここ……ゴブリンが入ってたんだよ? 汚いよ……」


 戸惑う二人の前で俺は下も脱ぎ捨てた。


「「きゃっ……、う、嘘……。それ……私達で?」」

「まぁね。あれだけ股開いてんの見せられたらさ、こうなるでしょ」

「ごくっ……。ど、どうせもう処女でもないし……。ゴブリンに汚された身体でいいなら……」

「うん。それに助け出してもらったし……。あなたが嫌じゃないなら……」


 二人はベッドに上がり股を開いた。


「「上書き……してくださいっ!」」

「ああ、じゃあ……はじめようか」


 それから俺は二人を交互に抱いた。


「あぁぁぁっ、本当にしてくれるなんてっ!」

「これっ……ゴブリンより凄いぃぃぃっ!」


 ちなみに、俺はスキル【性神】のせいかいくらでも愛してやれる。正味二日二人を愛し続けた結果、二人はゴブリンにヤられた事など忘れ、俺に自ら跨がり快楽を求めるようになっていた。

 もちろん避妊薬など飲んでいない。なのでこちらから避妊してやる。まだ時間もあるし楽しみたいからな。


「リクトさん……、凄すぎですっ……」

「リクトさぁん、もう一回!」

「二人が満足するまで後二日くらいなら付き合うよ。二日経ったら地上に帰ろうな? その後は俺の村に来てくれよ。そこで二人が欲しいものをあげるからさ」


 二人はニマーっと笑い、顔を赤くしていた。


「良いんですか? こんな地味っ子二人も」

「抱いてみたら可愛いからさ。冒険者なんて辞めて家庭に入れよ、な?」

「「うぅぅぅぅっ……! 今すぐ赤ちゃん欲しいぃぃぃぃぃっ!」」


 残り二日、二人は代わる代わる俺から種を搾り出すのであった。

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