機械人形は夢をみる

TETSU

機械人形は夢をみる

あとがき

作者あとがき(とばしてOK!)

この度は『機械人形は夢をみる』に興味を持っていただきありがとうございます。作者のTETSUです。

 「あとがき」なのですがweb小説の性質上、一番上にあった方が読みやすいし完結しているということも伝わるだろうということで本編の前に位置させております。

 本編の前に読んでいただいても、後に読んでいただいてもどちらでも問題はないのですが、欲を言えば本編を一度読んで、あとがきを読んで、もう一度本編に触れていただければと思います。



 この作品は私にとってリハビリというか、2年ぶりに本腰をいれて何か書く前に軽く一つ物語を創ろうと思って始めたものです。これまでに一万字以上の物語を描いたことはなかったし、一人でコツコツと執筆していてもそのうち心が折れてしまうだろうということで「連載」という形をとらせていただきました。


 当初は短編を予定していたのですが、書いている内に段々と登場人物たちに愛着がわくようになり、気づけば四万字近い文字数になってしまいました。これではもはや中編と呼んでも差し支えないでしょう。あるいは短すぎず長すぎず丁度良い長さの物語と言った風に言い換えさせてもらえれば何やら良いものであるように思っていただけるでしょうか。



 さて、三人の視点が交差する本作では、「人格」とは何であるのかということに焦点が置かれます。更に言ってしまえば、「人格」をつくるのがその人の記憶であるならば、その記憶を再現してしまえば「人格」も復活するのかということですね。


 副題としては、AIと人間の共存についてです。序盤ではチサがサチに対してあまり良い心証を抱いていないのですが、だんだんと打ち解けていきました。もう少し掘り下げて描写しても良かったのですが、なにぶんその辺りはブランクのせいで作文が不得手だったり、短編のつもりで書いていたりしたこともあり、あまりできませんでした。もしも加筆するとしたらそこですね。


 短編のつもりで、という話題がでたので少し横道にそれます。皆さんは短編の小説やアニメーション。あるいは映画などを観るとき、「展開が急だなあ」なんて感じたことはないでしょうか。


 これまでの人生で負わされた心の傷が主人公と出会って数日で解消されたり、あるいは出会って一年にも満たないのにいつの間にか主人公とヒロインが厚い信頼関係で結ばれていたり……。


 それを「短編だから」とか「映画は時間制限があるから仕方ない」といったメタ的な理由で説明しても良いものだと思います。しかし私はこの作品を書きながらふと、こうした違和感をむしろ利用できないかと考えました。これに関しても、本編を読んでいただければ「アアなるほど」と納得していただけることでしょう。



 最後になりますが、この作品を読んでくださった方や興味を持ってくださった貴方。そして連載中に応援やコメントを残していただいた方々に感謝の意を述べさせていただきます。

 自分で言うのもなんですが、私は飽きっぽい性格なので読者からの反応は本当に励みになります。これらがなければ『機械人形は夢をみる』はもっと陳腐で稚拙な、当たり障りのない結末を迎えていたと思います。そうならなかったのはひとえに皆様方のおかげであると存じます。


 そしてあわよくば、この作品を通して作者である私の次作に期待してくれていましたら幸いでございます。


 ここまでご愛読いただき本当にありがとうございました。

 そしてあわよくば、この作品を通して作者である私の次作に期待していただけましたら幸いでございます。


2020.7.5

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