星になる前に…
宮乃森 戒音
第1話
まだ目も開かない、泣くことしか出来ない産まれたばかりの小さな私。
そんな子供の私は、母親の“育児放棄”と言う簡単な言葉で片付けられ、そして…
捨てられた。
私は本当の両親の顔さえ知らない。
両親から貰ったものは、この命と五体満足な体だけ。
世の中には、自分の子供を無条件で愛して止まない親と、自分の子供に全く愛情を持てない親が居る。
そして、見事に私は後者に当てはまった。
愛情で溢れた人の世なら、きっと毎日のように殺人事件、虐待、いじめやDVなどなど悲しいニュースが流れる事もないだろう。
親に恵まれなかっただけ。
環境に恵まれなかっただけ。
ただ不幸が重なっただけ、と割り切れるモノでもない。
心無い事件で亡くなった命も沢山ある。
皆、幸せになるために生まれてくる。
誰にだって幸せになる権利はある。
そう、私も幸せになるために生まれてきたのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます