第203話 ケントクエステートワイナリー Bijou Noir 2020

「そういえば、ワイナリーが最近たくさんできてるって言ってましたよね。最近できたワイナリーとかってあるんですか?」

「そうだね、最近もできているよ。今日はそこのワインにしてみようか」


 今日の夕食はパスタ。


 まずはミートソースを作る。

 玉ねぎと人参をみじん切りにする。

 フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、みじん切りにした玉ねぎを炒める。

 透明になるくらいで人参も入れる。

 それらを弱火でじっくり炒める。


 その間にひき肉を準備。

 ニンニクのすりおろしと一緒に少し練ってハンバーグ状にする。

 それを別なフライパンで、中火のオリーブオイルで焼き色をつけていく。

 

 じっくり焼き色を付けたら、ひっくり返す。

 その間も、野菜は焦げないように注意。


 ひき肉に焼き色がついたら、フライパン返しで押し付けて平べったくする。

 そして、火が通ったら崩していく。

 中火でじっくりと火を通したら、野菜のフライパンに合わせ入れる。

 そして、トマトペーストを入れて炒め合わせる。

 その後、あらびきトマト缶とワインを入れる。

 そして煮込んでいく。


 その間にパスタの準備。

 リガトーニ。太めのペンネと言った感じのショートパスタだ。


 大きな鍋に、水と塩を入れて沸騰させる。水の量が多いので結構時間がかかる。

 沸騰したら、パスタを投入。10分間の表示。

 そこをあえて9分とする。


 7分までたったら、切ったブロッコリーもパスタと一緒にいれてゆでる。


 8分、ちょっと前。

 レードルで二杯分のゆで汁をソースに入れる。

 そしてかきまぜて乳化させる。


 9分。パスタをざるに開けてお湯を切る。

 それをソースのフライパンに入れて、混ぜあわせる。


 そこからさらに3分。フライパンの中で味をしみこませる。

 それで完成。



 一緒に飲むワインは


 神奈川県相模原市 

 KENTOKU ESTATE WINERY(ケントクエステートワイナリー)

 Bijou Noir 2020

 

「最近できたというか、まだできていないというか・・・ブドウは作っているみたいだけれど、ワインの醸造は他のワイナリーに委託しているみたいだよ。これは勝沼の東夢ワイナリーで作ったようだね」

「え?そんなことってあるんですか?」

「ワイナリーができるときにはよくあるようだね。武蔵ワイナリーも最初は他のワイナリーに委託していたようだよ」

「そうなんですか・・それってワイナリーって言えるんですか?」

「だから、できようとしている・・ってところだね。でも、醸造をする予定らしいよ。ワイン特区の認定も受けたみたいだね」

「へえ・・楽しみですね」


 このワインを飲んでみる。果実感のある香り。

 スパイシーな感じを受けるワインの味。

 だけど・・


「軽いワインですね・・・」

「まぁまだ若いワインだからね。ヌーヴォーと言った感じだね」

「これから熟成されるんですか?」

「それは、保管してみた場合のお楽しみだね」


「最初、ワイナリーができたばかりの頃はまだ手探りなので大変だよね。

 最初にBelly Beads Wineryのワインを飲んだ時も思ったよ。

 でも、Belly Beads Wineryの2年目にリリースしたワインはすごく美味しくなっていて驚いたよ」

「へえ・・じゃあ、このワイナリーもだんだん美味しくなって有名になるかもしれないんですね」

「もう結構扱う店があるようだよ。今後、自社で醸造したワインを飲みたいね」


 こういった風に、ワイナリーがどんどん出来ています。


 ワイナリーもできたばかりと、2年目・3年目は味は変わっていきます。

 そのワイナリーの成長も楽しみの一つなんです。

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