第192話 シャトー勝沼 シグナチャ― メルロー2018

 今日の夕食は、豚の生姜焼き。

 春キャベツの千切りをたくさん添えている。


 それに合わせるワインは


 山梨県甲州市 シャトー勝沼

 シグナチャ― メルロー2018


「このワイン、この間飲んだのと同じメルローなのにずいぶん違いますね。

 こちらは、なにかとっても優しい感じです」

「そうだね、香りも味も柔らかい感じがするね」


 ライトボディの赤ワインである。

 香りは芳醇だが、優しいタンニンのせいだろうか。


 とても、優しいふんわりした感じがする。


「ブドウの種類が同じでも、結構違う味わいなんですね」

「そうだね、ワイナリーによっても違うしね。ブドウが取れた年によっても結構変わるからね」


 健司と美月。

 もうすぐ婚姻届けを提出する予定である。


「健司さん。結婚式は別にやりますけど、婚姻届けを出したらお祝いしませんか?」

「そうだね、二人だけでもお祝いをしよう」


 二人よりそう幸せな時間。

 二人を優しいワインの香りが包むようであった。

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