第147話 瀬戸美月の誕生日 さぬきワイナリー 瀬戸の月光

 今日は2月14日。


 世間ではバレンタインデーだろうけど。

 今日は、瀬戸美月の誕生日。


 瀬戸家にお邪魔して、誕生日を祝っている。

 彼女の親友の、高橋ミキも一緒だ。


「それで、きっと特別なワインでも用意してるんだろ?」

 ミキちゃんに言われる。

 もちろん用意している。


 香川県 さぬきワイナリー 瀬戸の月光


「え?」

 美月が驚いている。

 無理もない。まるで自分のためのような名前のワインなのだから。


 気障ったらしいと思いながら、こう言ってしまった。


「今日は、美月が生まれてきてくれた日。おめでとう。美月に会えてうれしいよ」


すると、美月はポロポロと涙を流し始めた。


「う・・・私・・私・・生きていてよかったです・・・」


 大げさと思っていたら、美月の頭を母親のさくらさんが撫でている。

 そして、ミキちゃんが美月の背を撫でている。


 美月の誕生日。

 思った以上に感激しているようであった。



----

関連小説

(短期連載)


『ミキミヅキ』

https://kakuyomu.jp/works/16816410413880617867/episodes/16816410413880863527

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る