第104話 マネーの力で横から勝利をもぎ取るマン

「あれだけやっても敵わなかったかニャ……」



 オクトに敗れたスノウがリスポーンするのを見ながら、タマはため息を吐いた。

 やれるだけのことはやったはずだ。

 こちらのキルゾーンに引き込み、ミケの術で騙し、タマの爆破トラップで押し潰し、シロのステルスで奇襲して、最後に全霊を懸けて挑んで。

 そのすべてを正面から叩き潰された。


 自分たちにできるすべてを出し尽くして、それでもなお及ばなかったのなら、あれは自分たちでは太刀打ちできる存在ではないのだろう。


 だが。オクトが満身創痍なのは確かだ。

 “八裂”のHPはスノウとの死闘で完全に底を尽いていて、ゲージはミリ残りの状態。

 ほんの一太刀、何か一撃でも入れられたのならきっと墜ちる。



「……やるかニャ? もしかしたらまぐれ当たりできるかもしれんニャ」



 タマがごくりと唾を飲み、レーザーライフルを持ち上げようとする。

 その殺気を鋭敏に感じ取り、“八裂”が機首をタマたちに向ける。

 頭部が破壊され、メインカメラもないはずなのにこの察知力。まさに闘争の申し子のような挙動に、タマの背中が総毛立つ。


 そんな相棒を見ながら、シロはゆっくりと首を横に振った。



「いいえ、やめておきましょう。私たちの腕であの方にかすり傷ひとつ負わせられるとはとても思えませんし~。それに」


「それに? ……うわぁ、こっち来るニャーー!?」



 会話する2機を撃墜しようと、“八裂”が銀翼を広げた。

 甲虫の羽根のような紋様を赤く輝かせ、二対のブレードを振りかぶりながらタマめがけて突進してくる。



「うわぁ! やめるニャー! タマは雑魚だから撃墜してもおいしくないニャーー!!」


「大丈夫ですよ、タマちゃん~。どうやら間に合ったようですから~」



 シロがそう言うと同時に、HUDの表示が切り替わった。

 勢力ゲージや残り時間といった、勢力戦で表示されるはずの一切のステータスが表示されなくなる。

 勢力戦が行われている間、これらのステータスは常に表示されているはずだ。それがなくなったということは、つまり。



「勢力戦は終了した。繰り返す、勢力戦は終了した。これ以降の戦闘行動はすべて味方勢力への無意味な損耗を強いる行為として社内規定により罰則が与えられる。全機体は直ちに刃を収めよ」



 強制的に通信を割り込ませて、戦場全体にペンデュラムの声が響き渡った。

 これにはオクトも一旦ブレードを振るう手を止める。



「……なんだと? どういうことだ、ペンデュラム君。後からのこのこと出てきて要領を得ないことを言うじゃないか」


「やあ、オクト殿。【シルバーメタル】との戦争への救援、感謝する。諸君らの救援行動によって随分と戦闘を有利に運べたようだな。どういうわけか、私の配下にまで攻撃を仕掛けているようだが」


「こちらの作戦行動の邪魔をしようとするのでな、戦況の大勢に影響が出ない範囲で“お引き取り”いただいていたのだよ。それで? 今更顔を出して、何がしたいのかね。戦闘は終わりだなどと勝手なことを言わないでもらいたいな。まだ戦闘は続いている。戦場に顔も出さない高貴な御仁には、戦況が読めないのかな?」



 気取った仕草で嫌味を口にするペンデュラムに、嫌味を返すオクト。

 だが、その内心ではここでペンデュラムが顔を出した理由を考えていた。



(戦闘は終了だ、これ以上は味方勢力への無意味な損耗を強いる、だと?)



 自分たちはペンデュラムが占拠する“マガツミ遺跡”への【シルバーメタル】の侵攻に対して、ペンデュラム側の救援として参戦した。少なくとも体面としてはそうだ。

 たとえ水面下で【シルバーメタル】と共謀してペンデュラム軍を攻撃していたとしても。


 今回投入された【シルバーメタル】と【ナンバーズ】の勢力はほぼ拮抗しているのだから、たとえペンデュラム軍が壊滅したとしても戦闘は終わらない。いつ戦闘を終わらせるのかは、【シルバーメタル】の上層部に鼻薬を嗅がせたオクトの匙加減ひとつだ。

 その前提を無視して、ペンデュラムが戦闘終了を宣言できる状況とは……。



「まさか! ペンデュラム、貴様……!」



 ハッと顔を蒼ざめさせたオクトに、ペンデュラムはしてやったりといわんばかりのいやらしい笑みを浮かべた。



「ご想像の通りだ、オクト殿。【シルバーメタル】は我々【トリニティ】の傘下クランとなったのだよ。より正確に言えば、【シルバーメタル】を運営する企業が私の管轄の子会社となったわけだ」



 企業買収。

 この状況を覆すために、ペンデュラムが取った逆転の一手とはこれだった。


 【ナンバーズ】と【シルバーメタル】の連合軍と自軍が戦っている間、ペンデュラム天音はリアル側で全力で動いていた。

 そして持てる政治力のすべてを動員して、ほんの数時間で【シルバーメタル】上層部の買収に成功。企業間の細かい契約に関するあれこれはすっとばして、ひとまず【シルバーメタル】を意のままにする権利を獲得したのだった。


 正直言ってめちゃめちゃ疲れた。

 特に今天音が入っているVRポッドの横でぜいぜいと荒い息を吐いている敏腕メイド長のクロへの負担がものすごく、主人が見てない隙にぐったりしている。

 天音自身もカリスマ性たっぷりの権力者ムーブを演じて圧力をかけまくったため、心労がひどい。


 だがその疲弊した内面などこれっぽっちも見せず、ペンデュラムは余裕綽々の気障な口調でチッチッと人差し指を端正な顔の前で振った。



「これでこの戦場に顔を出している全クランは【トリニティ】の傘の下に集った仲間というわけだな? 最早我々が争う理由などどこにもない。いや、オクト殿におかれては大変にご苦労だった。救援感謝するよ」



 そしてペンデュラムはニヤリと口元を歪める。



「特にキミたちは私が雇ったシャインとたくさん遊んでくれたようだね。おかげで私の動向に気付きもせず、無駄に戦闘を長引かせてくれたというわけだ。いやぁ、まったくお疲れ様だよ」


「ペンデュラム……!」



 オクトはギリッと奥歯を噛みしめ、得意げな若造の顔を憎々しげに睨みつけた。


 ペンデュラムの行動によって、大勢に大きな影響が出るわけではない。

 ただ単に【シルバーメタル】が【トリニティ】傘下になり、“マガツミ遺跡”は引き続きペンデュラムの管理地のまま収まるというだけのこと。

 強いて言うならペンデュラムがその政治手腕を周囲に知らしめ、【ナンバーズ】が恥をかかされたということくらいか。


 だが、ここでペンデュラム軍を完全に粉砕して心を折るというオクトの目論見は覆された。

 たとえオクトがシャインを破っていても、この戦闘は事実上ペンデュラムの勝ちだ。

 戦術的には【ナンバーズ】が優勢でも、その上の戦略面でペンデュラムに勝利を掠め取られた形となる。



 ……殺したい。

 今すぐこの手でペンデュラムの得意そうな顔を八つ裂きにしてやりたい。



 オクトは沸々と煮えくり返る怒気をゆっくりと吐いた。



 こいつは自分とシャインの神聖なる戦いを踏みにじった。

 シャインに戦わせておいて、自分はこそこそ暗躍して横から勝利宣言。

 許しがたい侮辱だ。

 私と愛するシャインの間に挟まろうなどと。


 味方殺しなど知ったことか。

 今すぐこいつのところに飛んで行って、四肢を切り落として命乞いさせねば気が収まらない。



(……でも)



 オクトの心の中で、もうひとりの自分が憤怒に震える自分を宥める。



(これはシャインちゃんの勝ちと言ってもいいんじゃないかしら)



 どういうことだ。



(だってシャインちゃんが私たちと戦わなければ、早期に決着がついてペンデュラムの軍を壊滅に追い込めたでしょう? でもシャインちゃんが頑張ったから、ペンデュラムは交渉を成功させる時間を取れた。つまりこれはシャインちゃんの勝利ということになる。どう?)



 ……なるほど。



 ふうっとオクトはため息を吐き、両腕に構えっぱなしになっていたブレードを納めた。ため息と共に怒気が放出され、急速に気分が落ち着いていく。


 それは悪くない。

 戦術では私が勝ち、戦略でシャインが勝った。

 今回はそれで矛を収めよう。



「いいでしょう、手勢を撤退させます。ペンデュラム殿、お見事なご手腕でした。会長の次期後継を狙う者としての片鱗を見せていただきましたよ」


「それはどうも」



 頭を下げ、慇懃な口調でペンデュラムの手腕を誉めながら、オクトは伏せた顔の下からペンデュラムの顔を睨み付けた。


 だが、お前はいずれ殺す。

 シャインとの戦闘の邪魔をしたお前は生かしておけない。

 覚悟しておけよ、ペンデュラム。



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「カタがついたようだな」



 【シルバーメタル】のエース・レイジは、戦闘を中断して一斉にログアウトしていく【ナンバーズ】の機体を眺めながら息を吐いた。


 正直言って、老体には堪える戦闘だった。

 いつまでも気は若いつもりでいるが、さすがに数時間ずっと集中しっぱなしで乱戦に付き合うというのは精神にクるものがある。

 やれやれ、俺も歳だねぇ……。


 そう言いながらも【ナンバーズ】から圧倒的なキルレシオを稼いでいるあたり、やはり彼もプレイヤーとしては一流ではあるのだ。

 その腕前がこれまでの【シルバーメタル】上層部に評価されていなかったとしても。

 結局彼らもレイジたち老人プレイヤーを利用して運営資金を獲得することしか頭になかったし、社会から用済みになった人材の再利用先くらいにしか思っていなかった。だからレイジの意思とは無関係に汚れ仕事を引き受けさせられたことも何度もある。今回のように。



「……さて、これからはどうなるんだろうなぁ」



 【シルバーメタル】上層部はクランを会社ごとペンデュラムに売り渡した。

 彼らはきっと自分たちはこのままの地位を維持できると思っているのだろうが、果たしてそんな変節をする連中を、ペンデュラムはこのままの地位にしがみつかせておくだろうか。


 そしてきっと自分たちの戦争への関わり方も変わっていくのだろう。

 ペンデュラムは優れたプレイヤーを喉から手から出るほど欲しがっていたと聞く。自分たちが投入される戦闘も、より熾烈なものへと変わっていくに違いない。

 さて、どこまで自分たち老骨についていけることやら。


 だがよ。



『貴方と交渉がしたい。当方には貴方が求めるものを提供する用意がある』



 ペンデュラムが自分を名指しで指名して通信を送りつけて来た時の言葉を思い出す。

 いきなり自分のような一介の老人プレイヤーを指名した彼に、レイジは胡乱な瞳を向けたものだった。



『俺に? 俺はただのプレイヤーだよ。そりゃ【シルバーメタル】の戦場指揮官を任されちゃいるけど、お上の意向には逆らえねえ。そもそも俺が求めるものって、何を提供してくれるつもりだ』



 もう自分は老いた。金をもらっても使うあてはない。遺してやる家族もいない。世捨て人に過ぎない自分が、今更何をもらって喜ぶものか。



『大義を。未来のために戦うという題目を与えよう』


『大義……だって?』


『そうだ。貴方はずっと、それが欲しかったのだろう? 自分を評価しない金の亡者どもから押し付けられる汚れ仕事ではなく。正しい理念のために剣を振るえるという正義を求めていたはずだ』


『……アンタにつけば、それが得られると? 自分が正義だってか? 知ってるぜ、アンタだって会社の中で偉くなりたいから戦ってるんだろう』


『確かにそうだ。だが、それはすべて未来のためにある。この国に生きるすべての国民が、理不尽に搾取されることのない未来をもたらすために。このままではこの国は諸外国の資本に売り渡されてしまう。待っているのはただ搾取されるだけの絶望の未来だ。俺はそれを阻止したい』



 にわかには信じがたい話だった。

 それでも、ペンデュラムの瞳は真剣だった。



『俺に力を貸してくれ。俺の仲間になってくれないか』


『アンタが俺を騙してないって証拠はどこにある?』


『俺が正しくないと思ったら、いつでも俺を後ろから撃て。ゲームの中だけじゃない。リアルででもだ』


『……いいだろう。そこまで熱烈にスカウトされて乗らなきゃ、勇者とは言えねえ』


『ゆ、勇者? ま、まあ……ともあれよろしく頼む』


『ああ! 任せろ、俺もお上のやり方にはうんざりしてたからな!! 俺の勇者道ってヤツを見せるときが来たぜ!! ヒャッホーウ!!』



 勇者ってアホの別名なんですかね。


 まあ自分がアホなのはレイジとて大概自覚しているので今更ではあるが。



「この歳になって、ご立派なお題目のために戦える日が来るとはな。こんな燃える展開のためなら、ちょっとぐらいの無茶はやってやるさ」



 そうひとりごちるレイジに、彼に従って暴走していたパイロットが声を掛けてくる。



「隊長……これから私たちどうなるんでしょう。会社には逆らってしまったし、その会社も【トリニティ】に買収されてしまって……。職がなくなってしまったら、生活も……」



 たおやかな大和撫子という風情の黒髪の女性パイロットが、心配そうな声を上げる。この人、先ほどまで大ハッスルしていたヤンキー口調のおばあちゃんなんです。

 すっかりいつものおっとりした老婦人に戻ってしまった彼女に、レイジはにっこりと微笑んだ。



「大丈夫。みんなの生活は俺が保証するさ。任せろよ、俺はペンデュラムから直々にスカウトされた“腕利きホットドガー”の勇者なんだからな!」


「まあ……素敵……!」



 ぽっと頬を染める、アバターと戦闘気質だけは若い老婦人に、レイジは気障に笑って見せた。



「とりあえず……これが終わったら梅昆布茶で乾杯しようぜ!」



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「終わったか……」



 ペンデュラムはシートにもたれかかり、ようやく一息を吐いた。

 本当にどっと疲れた。

 最後にオクトに睨み付けられたときの表情が忘れられない。ことによると一戦交えることになるかもしれないとは思っていた。



「……ペンギン、もういいぞ。空爆は中止だ。ご苦労だった、撤収してくれ」


「ペギッ」



 ペンデュラムの命令に、別枠で開いていたペンギンリーダーが敬礼を送る。

 【鉄十字ペンギン同盟】の空中スキー部隊に、爆撃の準備をさせていたのだ。

 もしオクトが停戦命令を受け付けなかった場合、無差別空爆を行うと警告する手はずだった。そうならずに何よりだ。

 彼らにも後で動員への謝礼をしなければな……。


 またひとつやるべきタスクが増えて頭を痛ませるペンデュラム。そんな彼の元に、親友からの通信が届く。



「お疲れ様でした、ペンデュラム様ぁ」



 スクリーンに映し出されたシロに、力なく微笑み返す。



「ああ。そちらもご苦労だった。戦闘でさぞ骨が折れただろう」


「ペンデュラム様のご心労に比べれば。それに、私たちも少しはシャインさんの戦いに貢献できたようで楽しかったですよぉ」


「そうか? お前たちは戦闘には不慣れだと思っていたが……」


「私たちでもやり方次第では戦える、そう教えられた気がします」



 ふむ、とペンデュラムは顎をさすった。


 これまで参謀のシロたちには情報収集や工作活動ばかり任せていた。

 だがやりようによっては戦えるというのなら、少しは体制を変えてみるのもいいのかもしれない。

 自分にも【シルバーメタル】や【鉄十字ペンギン同盟】という新しい剣ができた。そして、何よりシャインという強力な盟友がいてくれる。



「残念ながらオクトには勝てなかったようだが……」


「でも、シャインちゃんはきっとまだまだ伸びしろもありますから。オクトさんにもきっとそのうち届く日が来ると思いますよぉ」


「将来性に懸けるか……。そうだな」



 どのみちペンデュラムが手にできるカードの中で、スノウ以上に強力な切り札はないのだ。

 スノウもまだ未熟。だが、それは決して悪いことではない。

 自分のような未熟者であっても、手にすることができる手札でいてくれる。

 そしてこれから今以上に強くなってくれるのだから。



「俺もまだまだ未熟だ。これから人々を導ける存在になっていかなくてはならない」


「そうですねぇ。今回の件が、その最初の一歩になると思います」



 そう言って、シロは優しい瞳を浮かべた。



「天音ちゃん、ずっと躊躇してましたものねぇ。自分みたいな未熟者が、他人の人生を左右していいのかしらって。でも今回の件で【シルバーメタル】の人たちの人生は背負っちゃいましたし。もう逃げられないですよぉ」


「うっ……」



 優し気な顔をしながら厳しい事実を突きつけてくる親友に、ペンデュラムは口ごもった。


 そうだ。天音がこれまで一方的に弟に追い詰められていた理由がそれだ。

 天音にはエリートとして最も必要なものが欠けていた。

 それは高度な教育でも、一企業を即決で買収できる財力でも、人を惹きつけるカリスマ性でもない。

 自分に付き従う者たちの人生を背負っていくという覚悟だ。


 自分たちの生活への保障を与えてくれない指導者に、ついていく者などそうはいない。



「……やるとも。やるほかない。カイザーに任せていては、五島にも日本にも未来はない。政府はとっくの昔に“ジャバウォック”に牙を抜かれてしまっているから、自浄作用も期待できん。俺が五島を背負うしかないんだ。その覚悟がようやくできた」


「その意気ですよぉ。今のペンデュラム様ならみんな安心してついていけます」


「……これもシャインのおかげだ」


「あらぁ、どうして?」



 首を傾げるシロに、ペンデュラムは笑いかける。



「シャインも未熟ということがわかったからな。あれだけ傲慢に振る舞っていても、まだまだ強さに先があるんだ。俺も今の自分が未熟だからといって、他人の人生を背負うことに躊躇する必要はない。これが俺の示す道だと、胸を張って言えばいい。今は未熟でも、いずれ成長していくだろう」


「まぁ~! まぁまぁまぁ!」



 シロは手をぽんっと打ち鳴らして、ニコニコと微笑み返す。



「なんだかそれってベストカップルですねぇ!」


「だろう? 俺も今言っててそう思ったぞ! はははは! 俺とシャイン、肩を並べて成長していけばいいのさ!」



 お前にとってスノウが必要不可欠でも、スノウにとってはお前はただの金づるなんですけどそれは大丈夫なんですかねぇ?


 そんなツッコミが客観的な視点が欠如している主従に届くわけもなく、2人は何だかいいことを言った! みたいな感じで朗らかに笑うのだった。おめでてーな。



「今日は素晴らしい記念日ですねぇ。オクトさんには勝てましたし、ペンデュラム様も最大の武器を見せてくれましたし!」


「うむ。なかなかに骨も折れたがな。存分に見てくれただろう」


「はい! ペンデュラム様の最大の武器……『お金』の力を!!」


「そこは政治力って言ってくれないかしらね!?」



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ペンデュラム君にはお金を司る聖騎士シュバリエになってもらいたい。

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