　殺人の記憶に心を蝕まれるユウリスは、闇祓いの力を失った。

　少年は暗黒の檻（おり）から抜け出すため、妖精の泉を求めて旅に出る。

　義母（はは）の勧めで訪れたのは、ブリギット北西部に位置する湖畔（こはん）の療養地。

　滞在先の村にまつわる人狼（じんろう）の伝承と、隠された記憶。

　レイン家の双子エドガーとドロシーが直面する理想と現実の壁。

　再会した旧知の司祭に、オスロット警部補の虚しい激情が響き渡る。

　そして、ついに明らかとなる忌み子の真実。

　残酷な世界で叫ぶ少年に、下水道の少女サヤの想いが光を示す。

　次回　第九話　人狼の病巣（びょうそう）

　風の厳しさから、目を背けてはいけない。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい