12 ウルカの初恋

 ≪ゲイザー≫は殺人と傷害、器物破損きぶつはそんに対し、職務上の免責が認められている。防衛行動及び怪物討伐においては、人身と器物に危害を加えても罪を問われない。しかし意図的な犯罪行為が疑われた場合、≪ゲイザー≫は被疑者として一時的に教会の庇護下に置かれる。嫌疑けんぎについて、司法機関と教会は共同捜査に基づく調査の上、双方の見解が刑事罰相当と一致した場合のみ、通常の逮捕手続きへ移行できる。


 これが保護留置ほごりゅうち――神徒保護法しんとほごほう第八条七番、罪状判定猶予留置ざいじょうにんていゆうよりゅうちの概要だ。


「つまり、≪ゲイザー≫はそう簡単に逮捕できないってこと?」


 ユウリスは要点を纏めたつもりだが、卓向かいに座るイライザは苛立ちをあらわにした。食後の水菓子を楽しんでいた次女と三男が、不穏な空気を察して距離を置きはじめる。


「まったく……」


 イライザは金のフォークでパルナの果肉を三切れ同時に突き刺すと、一気に口へ放り込んだ。行儀作法にうるさい長姉とは思えない行為に、弟妹ていまいが非難の視線を向けた。しかし才色兼備さいしょくけんびな彼女は雑な食べ方すら美しく、誰も文句を口にだせない。


「あんた、ほんっとうに馬鹿な子ね。私がこれだけわかりやすく説明してやったのに、知識として身につける気がないのかしら。思えば、身内だからと甘やかしすぎたのが間違いね。そこの二人、待ちなさい。教会法について、あんたたちの意見も聞きたいわ」


 脱出に失敗した次女と三男から恨みがましく睥睨へいげいされても、当のユウリスはとぼけるしかない。逃げた視線の向こうでは、侍女ジェシカとヘイゼルがあやとりを楽しんでいた。


 平和な世界に混じりたいと心から願うが、不信心のせいか女神の慈悲はない――いや、そうでもなく、白い寝巻き姿のウルカが食堂を横切り、弟子を呼びつけた。


「ユウリス、話がある。部屋に来い。ついでに冷たい水と、パルナも持ってこい」


 天恵だ。


 ユウリスは何度も頷き、恐る恐る義姉あねに伺いを立てた。イライザは当然、自分の講義が優先だ、と席を立つことを許さない。そこに一石を投じたのは、あやとりを中断したヘイゼルだ。


 レイン家の妖精が不思議そうに首を傾げると、潮目も変わる。


「どうして教会にいなくちゃいけないのに、あの人はまだうちにいるの?」


「あら、いらっしゃい、ヘイゼル。そうね、たぶん――」


「たぶん?」


「ええ、たぶんというか、私の予想では――」


「予想?」


「これは、ほぼ間違いない推理だけれど――」


「推理?」


 つぶらな瞳を向けられた長姉は、言葉を詰まらせた。


 他の弟妹はともかく、学ぶという行為の絶頂期にあるヘイゼルに、僅かとはいえ不確定な情報を与えるわけにはいかない――イライザは言葉を呑みこんで、ユウリスへフォークを向けた。


「ユウリス、ウルカに聞いてきてちょうだい。きっと教会がレイン家を庇護領域に指定したとか、そういう裏技なんでしょうけど、とにかく真実を明らかにするのよ!」


 なんだかよくわからないが、とにかくこの場を抜け出せる。ユウリスは二つ返事でソファから腰を上げ、颯爽さっそうと身を翻した。


 取り残された次女と三男が、義兄の裏切りに唖然とする。


「ごめん!」


 謝りながらも、ユウリスは半分ニヤケ面だ。そのままジェシカが用意した水と果物が乗った盆に受け取ると、次女と三男の非難から逃げるように、脱兎の如く二階へ駆け上がった。


「悪いことした……けど、夜にイライザの講義なんて拷問だ。ウルカ、入るよ?」


 入室早々、ユウリスは忘れないうちにイライザの疑問をウルカに投げかけた。


「……ってイライザは言うんだけど、実際どうなの?」


 サイドテーブルに置かれたぼんを一瞥したウルカが、オーモンが食べたい、と不満げに零す。ユウリスは聞こえなかった振りをして、質問を重ねた。もう今月は小遣いが尽きている。


「私がレイン家にいる理由? 教会がレイン家を留置場所に指定したからだ」


「さすがイライザ」


 グラスの水を煽りながら、教えたのは私だぞ、とウルカが眉をひそめる。


 彼女は開け放たれた窓枠に腰かけ、亜麻色の髪を涼やかな風になびかせた。夕立の去ると、本来は水分が蒸発して熱帯夜になるのが常だ。しかし今宵は大気の乱れが著しく、北の霊峰から冷たい空気が運ばれてくる。


「けっきょく、ウルカはどういう状況なの?」


「イライザが話していたから、もう保護留置に関しては知っているな。≪ゲイザー≫は意図的な犯罪を疑われた場合、ひとまず教会の管理下に置かれる。基本的に教会の敷地内で軟禁されるが、今回はレイン公爵が手をまわしたようだ。この屋敷に教会の庇護が届いている、ということになっているらしい」


 警察は市の管轄だが、領邦軍は盟主たるレイン家の直轄だ。アーデン将軍が動いたことで、レイン公爵の関与はユウリスにも理解できる。


「ウルカが領邦軍に捕まったのは、父上の差し金ってこと?」


「推測になるが――警察が教会法を無視して私を投獄する前に、公爵が先手を打って保護留置を教会に申請したんだろう。いらぬ世話だが、あとで礼くらいは言っておくか」


「ウルカが警察と揉める前に、領邦軍に捕まえさせたってことか。ここなら今までと変わらずに過ごせるけど、これから先は大丈夫なの?」


「スコット・ラグ殺しの罪状が取り下げられない限り、軟禁状態は変わらない。ただ立証責任が司法側にある。殺人の証拠を期日内に提出できなければ、私は晴れて無罪放免だ」


 留置期限は十日、捜査継続の必要性に応じて最長一年と聞き、ユウリスは驚いた。


「≪ゲイザー≫って自由人の印象だったけど、ちゃんと社会の一員なんだね」


「お前の目は節穴か。私の堅実な仕事ぶりを間近にして、どうしてそう思える?」


「え、あー、うん、そうだね!」


 刹那、脛を蹴られてユウリスは悶絶した。


「口答えしなかったのに!」


「歯切れが悪かった」


 ウルカは愉快そうに鼻を鳴らし、風に広がる髪を指で梳く。その仕草は艶やかで、ユウリスは不覚にも魅了された。気恥ずしさを紛らわすように、慌てて話題を転換する。


「それで、俺はウルカが動けないあいだに≪レヴェナント≫を探せばいいの?」


「いや、逆だ。私が動けない間は≪レヴェナント≫の気配を見つけても手出しをするな。教会に報告すれば、適切に対処してもらえる。≪アンデット≫退治には本来、入念な準備が必要だ。私なら力でねじ伏せることも出来るが、お前にはまだ早い」


「わかった。でも人が襲われているところに、偶然に遭遇したら?」


「≪レヴェナント≫の特徴は、驚異的な腕力と再生能力だ。首を切ろうと、足を切ろうと、再生して追いかけてくる。闇祓いの作法で多少は再生を遅らせることもできるだろうが、焼け石に水と思え。素手で煉瓦をかち割る腕力も脅威だ、正面からは戦うな」


「足は?」


「それほど速くはないが、鈍間のろまでもない。しかし知能は低く、行動は猪突猛進ちょとつもうしんだ。反面、人目を嫌う習性があるから、普通は人目の多い場所には現れない。あとは状況判断で動け。迷ったら教会だ。分教会でもいい。聖水はお前の闇祓いより効くだろう」


 ウルカは聖水の小瓶を三つ用意し、ユウリスに与えた。


 聖別された水は、振りかけるだけで効果を発揮する。霊薬も渡すべきかと順孝するが、下手な配慮は応戦する選択肢に繋がりかねないと、今回は見送る。


「そもそも呼んだのは、≪レヴェナント≫についてじゃない。ユウリス、頼みがある。明日、時間をとれるか?」


「どうしたのウルカ、熱でもある?」


 普段の彼女はユウリスの予定など構いもしない。言いつけは常に問答無用だ。しかし口は災いのもと、弟子の失言に師の拳骨げんこつ炸裂さくれつした。


「いっ、痛い……」


 脳天を抱えてしゃがみこむユウリスを尻目に、ウルカはパルナの果肉を口に放りこんだ。彼女の表情は、どこか憂わしげに儚い。


「マライアが体調を崩して、昨日からせっている」


「え、大丈夫なの?」


「正直、あまり良くない。ちょうど薬を切らして、明日は病院へ取りに行くはずだった。お前が代わりに貰って、彼女に届けてくれ。ついでに少し、話し相手になってもらえると助かる。あまりひどいようなら病院に付き添って、医者の判断を仰いでくれ」


「ああ、スコットの家で別れたあと、マライアを尋ねたんだね。ここ最近の外出、ぜんぶ?」


「ここ最近どころか、市庁舎占拠事件からずっとだ。野次馬にマライアらしい姿を見つけてから、探し続けていた。見つけたのは、つい最近だがな。マライアの奴、すぐに私だと気付いてくれなかった。あの仕打ちは絶対に忘れてやらない」


 マライアについて語るウルカの声色は、含羞がんしゅうと喜色を孕んでいた。他人に家族を紹介するような初々しさが、新鮮な響きで耳を驚かせる。こうしているとまるで、ただの町娘だ。


 ユウリスの頬は自然とゆるんだ。

 彼女にとって、マライアがどれほど大切な存在かをひしひしと感じる。


「わかった、任せて。時間は?」


「早いほうがいい。マライアの住所は北区ハーレイ通り東。軒先のきさきにやたらと植木鉢が置いてあるから、すぐにわかる。病院は北区セント・フィリップ病院だが、いまは移転して、なんとか仮設病院。担当医はブルックウェルという女性だ」


「ドナ仮設病院だね。帰ってきたら報告をするから、ウルカも大人しく待っていてよ」


 廊下の向こうで、ばたばたと幾つもの足音が聞こえる。残してきた生贄いけいにえが、教鞭を振るう悪魔から開放されたようだ。


 次いで外から、正門へ向かう蹄の音。


 ウルカが首を伸ばし、イライザ嬢は夜遊びのようだ、と肩を竦めた。長姉の脅威が去ったとわかると、自然にあくびが漏れる。


「じゃあ俺、そろそろ寝るよ。ほかに何かある?」


「年上のお姉さんと部屋で二人きりだぞ、もう少し可愛げ気のある反応をしたらどうだ?」


「あー、うん、わかった。ああ、ごめん、やっぱり無理。眠い。ウルカってさ、実際そういう恋みたいなのって経験あるの?」


 眠気任せに口走ってから、これは殴られるかなとユウリスは失言を悔いた。しかし身構えど、目が白黒するような衝撃には襲われない。反射的に閉じていた瞼を開くと、ウルカは少しだけ遠い眼をして、夜空の彼方に意識を向けていた。


「恋、か」


 予期せぬ呟きをこぼしたウルカに、ユウリスは思わず呻いた。


「うそ、好きなひといるの?」


「いや、恋愛感情、というか。ああ、うるさい、調子に乗るな。さっさと行け、寝ろ!」


「ま、待って、マライアのこと、ウルカは事情を詮索されたくないんだよね。だから俺も、なにも聞かずに手伝おうと決めた。いくら師弟とはいえ、そういう厚意にむくいるのは必要なんじゃない?」


 実際、マライアのことはユウリスも気に掛けている。本当は見返りがなくとも訪ねるつもりだが、それとこれとは話が別だ。彼女は視線を泳がせ、そばかすの浮かぶ頬を掻いた。


「ウルカが……」


「ん?」


「いや、なんでも」


 ウルカが照れている――頬を引きつらせたユウリスの心を、衝撃と薄気味悪さがむしばんだ。


「あの、ウルカ、まあ、無理強いするつもりはないから、また今度……」


「オリバー大森林が、異界化しかけたことがあっただろう」


 話しはじめた。


 案外、誰かに聞いて欲しかったのかもしれない。


 ユウリスは余計な口を挟まず、相槌あいづちのみを返した。


 オリバー大森林の異界化は、春先に起きた変事だ。ユウリスが怪物と戦っているあいだ、ブリギット市は魔神の力に侵されようとしていた。ウルカは当時、オリバー大森林の外側で異界化を食い止めるために奮闘していたと聞いている。


「今だから明かすが、≪ジェイド≫が滅ぶより早く、異界化を防いでいた私と教会の術者は力尽きていた。諦めかけたそこに、どこからともなく別の≪ゲイザー≫が現れた」


「え、あのとき、他の≪ゲイザー≫がいたの!?」


「私も初対面で、彼は最後まで名乗ることを拒絶した。不思議な男だ。彼が私の手を取ると、まるでずっと昔から共にあったかのように、闇祓いの作法が共振した。いま思い出しても、胸が熱くなる。その、あれだ、運命を感じたとか、そういうのだ」


 蝋燭ろうそくの仄かな明かりでは断定できないが、ウルカは間違いなく頬を赤らめていた。ユウリスは努めて冷静を取り繕うとするが、意識するほどに口元が緩んでしまう。


 幸い、彼女は思い出に酔いしれ、弟子の粗相に気付いてはいない。


「お前が≪ジェイド≫を討ち、異界化が収まると同時に彼は去った。旧下水道に≪ゲイザー≫がいるとわかって少し期待したが、あんなモジャモジャとは違う。チェルフェの件で顔を合わせたときに聞いてみたが、他の≪ゲイザー≫に心当たりはないと言っていた」


「ああ、そういえばなんか話していたね。ちなみに、顔とか、背格好はどんな感じ?」


 興味があるのは、男勝りの女戦士ウルカの好みだ。アーデン将軍のような豪傑か、あるいは吟遊詩人ぎんゆうしじんのような優男やさおとこか。


 彼女は少し悩む素振りをみせた。ユウリスをじっと見据え、少しだけ言葉に詰まる。それでもやがて、外見は二十を少し超えた程度の容姿だと続けた。


「変な言い方。二十歳くらいってことでいいの?」


「≪ゲイザー≫の外見は、実年齢に比例しない。妖精の加護で肉体は最適化され、老化の概念から遠ざかる。≪ゲイザー≫となる以前に若返りはしないが、成長はしても衰えはない。詳しくはディアン・ケヒトで教えてやる。これは秘中だ、うっかり話した。聞き流せ」


「え、ああ、うん、わかったけど、それってつまり、ウルカも見たままの年齢じゃないの?」


「ちなみにお前、私がいくつに見える」


 究極の問いだ。


 あごが外れそうなほど口を開くユウリスに、ウルカの冷ややかな視線が突き刺さる。対応を違えれば、日課の訓練は地獄と化すに違いない。


 少年の声が、恐怖に震えた。


「に、にじゅう――」


 あからさまな世辞は、反感を買う。かといって実年齢以上を口にすれば、折檻せっかんが待ち受ける。


 二十五歳以上は叱られると判断し、回答から除外した。


 二十五、二十四は危険領域。

 二十、二十一歳は胡麻擂ごますりが過ぎる。


 二十二か、二十三か。堅実な選択は、より若いほうと腹を括る。


「二十二歳!」


 判決の時。


 ウルカは形の良い笑みを浮かべ、瞳に破邪の群青ぐんじょう色を宿した。不意の圧迫感にさらされたユウリスは、心の内を暴かれるような不快感に身を竦ませる。


 彼女の非常な問いが重なる――本当は何歳だと思う?


「に、二十七歳」


「私が≪ゲイザー≫になったのは二十三だ」


「た、たった四つの違いだね――って、待って、待って待って待って、剣は冗談にならないから置いて!」


「十四年か。短い人生だったな、ユウリス」


「オーモンの実、ご馳走ちそうするから!」


「小遣いはないんだろう?」


「その、ちょっと隠してあるお金があるから、一個分くらいはなんとかなるよ」


「そうか、悪いな。それでユウリス、なんの話だったか?」


 もう部屋に帰りたいと願うが、彼女は最後まで記憶を紡ぎ続けるようだ。


 オリバー大森林に現れた≪ゲイザー≫の外見について、と話を振り返るユウリスに、ウルカは目を細めた。


 外見年齢二十三歳の乙女が、恋を語る。


「黒髪で、目つきは悪い。茶色の瞳、白い肌――腹立たしいが、少しだけお前に似ている。だが調子に乗るなよ、もっと低い声だったし、影のある感じだった」


「いや、なにも期待してないけど」


 口は三度、災いを呼ぶ。


 ウルカは指の関節を鳴らし、窓枠から腰を浮かせた。これにはユウリスも一目散に退散するしかない。さすがに部屋の外までは追いかけてこないが、戸を閉める間際に聞こえた彼女の声は、やはり普段よりも柔らかく聞こえる。


「ユウリス、マライアのことを頼んだぞ」


「任せて。ウルカはのんびり、恋文でもしたためたらどう?」


 閉じられた戸に、ウルカは枕を投げつけた。


 可愛らしい師の反応に、思わず笑みが零れる。甘酸っぱさを噛み締めながら、ユウリスは眠りに就いた。浮ついた気持ちを象徴するように、夢も穏やかで心地よい。


 穏やかな日差しを浴びて、宝石のように煌く小川。


 緑の草原を駆ける金色の獅子しし

 瓦葺かわらぶき屋根が建ち並ぶ集落。

 前合わせの生地を帯で結んだ、不思議な衣装の人々。


 すりばち、ふいご、小さな薬瓶の棚、薬草の臭い。

 赤子のように抱かれた自分を覗き込む、焦げ茶色の瞳。


 燃え盛る業火。

 すべてを塗り替える赤。

 灰燼かいじんと帰す村、粉塵ふんじんの世界。


 叫び。怨嗟えんさ


 懐かしい娘の、心地よい声――唄。


 生きてる人形、生き人形。

 私は人形、あなたの人形。

 蹴鞠けまりをもたせてくりゃしゃんせ。

 はいよはいよと抱きあげて、良い子、良い子と撫でりゃんせ。

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