13 火竜の罪禍

「レイン公爵。チェルフェの討伐について、異議を申し立てます。もうひとつの解決策を用意しました。お願いします、どうか聞いてください」


「……解決策?」


 レイン公爵はちらりとウルカを見やった。地下世界でのことは、事前に報告を受けている。だが怪我の原因と同様に、ユウリスの策については初耳だ。ウルカは緩く肩を竦め、なにも言わずに一歩下がった。


「ありがとう、ウルカ」


 道を譲られたユウリスが、レイン公爵の眼前へ踏みだす。


「今回の件でチェルフェが罰を受けるのは間違いと思います。報復の懸念が討伐の理由なら、俺がチェルフェに危険がないことを証明します」


「証明とは、どのように?」


「明日――いえ、今夜からでも旧下水道の集落に住んで、チェルフェの様子を観察します。その様子を羊皮紙にまとめて、安息日に提出します」


「ユウリス、ほんの数日の話ではない。怪物にも心があるだろう。密猟者の行いは、私も許し難い。だが事は起こってしまった。チェルフェには確実に、人間への憎悪が刻み込まれている。その疵がいつ暴発するかなど――」


「ブリギットがチェルフェに危険はないと判断できるまで、どれだけ長い期間が経とうと続けます。もうレインの家には戻りません。チェルフェの罪禍ざいかは、それを助けた俺が背負います」


「自分がなにを口にしていのるか、理解しての言動か!」


 レイン公爵の瞳に、憤怒の火が沸いた。ユウリスは思わず息を呑む。


「まずは話を――」


「ここは戯言を騙る場ではない!」


 なまじ肩身の狭い境遇だったこともあり、ユウリスは叱られるような悪さをしたことがない。ただイライザやアルフレドを怒鳴りつけるときの非ではない苛烈な感情が、セオドア・レイン公爵の眼差しに宿った。


「許さんぞ、ユウリス!」


「レイン公爵、聞いてください」


「なぜ、わからぬ! 怪物一匹のために、自分の人生を粗末そまつにするつもりか! 私は、お前を一人前の男に育てると誓ったのだ! お前が家に不満を抱いていることは知っている。だがもう少し待て。アルフレドに爵位を継承した暁には、お前にも領地を与えるつもりなのだ。それをどうして――」


「公爵――どうしてはこっちの台詞だ、父上!」


 遮るように叫んだユウリスの声は、悲痛さをはらんでいた。今日ほど父を理解できないと思った日はない。想いが伝わらないことが、もどかしく胸を締め付ける。


 サヤがボイドの制止を振り切り、ユウリスの脚にしがみついた。


「おにいちゃん!」


 悲しみに暮れる少年を、少女の小さな手が支える。ぎゅっと目をつむったサヤの頭を撫でながら、ユウリスは乱れた呼吸を落ち着けた。もう一度、父に向き直る。


「父上、どうか話を」


 レイン公爵もまた、聞き分けのない息子への激情を持て余していた。父と子の、譲れない想いがぶつかりあう。ユウリスは毅然きぜんと紡いだ。


「ただの怪物一匹じゃない。チェルフェはサヤの友達だ。そして俺は、サヤの友人だ。この子の泣く顔を見たくなくて、チェルフェを親元へ送り届けると決めた。でも今は俺自身も、チェルフェを守りたいと思っている」


「何度でも言うぞ、ユウリス。友情は立派だ。だが無垢の民が犠牲になった。亡くなった者達の魂は、無念をどう晴らす。人間と怪物は相容れない。密猟者については、根絶に手を尽くす。だが罪には罰が必要なのだ。子供の同情心で、世論は納得しない。いま生きている者達への安全も、我らは担保しなくてはならない。犠牲者多数、下手人不明では許されないのだ!」


 市長が何かを言いたげに手を上げるが、公爵の一睨みで萎縮いしゅくしてしまう。ユウリスは臆することなく、主張をぶつけ返した。


「犠牲者のことは、本当に心から痛ましい。命の償いなんてできない。父上の言う通り、いま生きている者の為に、成すべきことがあるはずだ。それは怪物が犯人だと首を挙げて、不安を緩和させることじゃない。怪物って一括りにして、父上は面倒な問題から逃げているだけだ」


「お前は白狼という友を得て、思い違いをしている。ならばなぜ、ブリギットの歴史書に怪物との共存を示す項が存在しない。あるのは戦いの歴史だけだ。奴らは人を食う。そうでもなくとも、絶大な力を無為に行使するのだ。奴らにとっての普通が、人間にとってどれほどの脅威か。この街から出たこともない子供が、軽々しく語ることではない!」


「チェルフェはサヤと心を通わせた。怪物と人間じゃない。これはチェルフェとブリギットの問題だ。共存できないかどうか、まだ試してもいない。譲らないぞ、父上。俺は、チェルフェがすべて悪かったとは思わない。だから断罪は間違いだ!」


「犠牲になったのがもし、お前の身近な人間だったとしても同じことが言えるか。怪物が暴れた二次被害で、サヤが犠牲になったら――ユウリス、お前は同じ言葉で怪物を庇えるか?」


 それはしくも、ウルカと同じ問いかけだった。答えはいまも見つからない。ただユウリスの胸には、地下世界で得た答えが確かに刻まれている――命に対する絶対的な答えはない。選択が明示する度に、悩み、もがき、苦しみ。何度でも感情を揺らして、考えるべきなのだ。心のまま、ユウリスは首を横に振る。


「わからない。そんなことが起こったら、俺だって怪物を憎むかもしれない。自分で始末したいと、剣を取ってもおかしくないと思う」


「見知らぬ他人の犠牲ならば看過かんぱできるが、近しい者の死には憤るということか。それがどれだけ身勝手なことか、わからぬお前ではないだろう」


「違う、父上、そうじゃない。俺は、亡くなった人の命が軽いなんて思ってない。もし憎悪に身を焦がして剣を取るのなら、間違っているのはその時の自分自身だ。同じ状況でサヤが犠牲になったことを想像しても、そこだけはぶれない」


 チェルフェの罪はなにか?


 人の街に迷い込んだことを罪なら、怪物が入り込む余地を与えた市にも責任はある。火災の原因はチェルフェの炎だが、そのきっかけとなったのは密猟者たちだ。


 そう訴えるユウリスに対し、セオドア・レインの表情は依然として厳しい。


「それで失われた命が納得すると思うか?」


「死者の忘念を語ることに意味はない。≪リッチ≫の妄執に、父上は耳を貸さなかった」


 そこで不意にウルカが笑う気配がした。≪ゲイザー≫らしい返しだと、小気味よく鼻を鳴らしている。ユウリスの勢いは止まらない。想いの丈を、ひたむきにぶつける。


「生きているなかで納得できない者がいるなら、チェルフェに立ち向かえばいい。犠牲者の仇をとりたいという人がいたら、俺はそれを止めるつもりはない。父上は犠牲者を心から悼んで、チェルフェを討とうというのか。それともそれが、公爵の務めだから?」


 セオドア・レイン公爵はここで初めて、返答にきゅうした。子供の戯言、屁理屈だと一蹴することができない。わが子の意見だから尊重したいと思うのだろうかと胸の内に問いかけて、それはユウリスに対する侮辱だと否定する。


「ユウリス、私は……」


 レイン公爵の瞳が、はじめて揺れた。


 動揺する父とは対照的に、ユウリスの声は澄んでいる。


「レイン家の誇りは、大鷲のように気高くあること――俺をユウリス・レインだと認めてくれるのなら、どうか真剣に考えてほしい。自分の一生を、どうでもいいなんて思っていない。レイン家の誇りに賭けて、これが最善だと信じて決めた。お願いだ、父上。どうか俺に、チェルフェを任せてほしい」


 胸に留めた空気を一気に吐き出すように、レイン公爵は項垂うなだれた。顔を覆った両手の隙間からは、盟友である市長ですらも目にしたことがないほどの葛藤が垣間見える。


「レイン公爵」


「なにも言うな、市長」


 ユウリスも口を閉ざした。言うべきはすべて伝えた。あとはレイン公爵の裁定を待つほかない。ただブリギットの王には、強権を駆使する手段も残されている。祈るように瞼を閉じた少年の肩を、ボイドが叩いた。


「レイン公爵、俺――いや、私からもいいだろうか」


 顔を上げたレイン公爵の顔は、憔悴しょうすいしきっていた。娘に振りまわされてきたボイドは、少しだけ彼に同情する。


「まあ、そうなるだろうな」


 ボイドは鼻から息を吐きだすと、もう一度ユウリスの肩を力強く叩いた。


「レイン公爵。ユウリスの提案を、私も支持したい」


「息子を、あの地下に住まわせろと?」


「いいや、まったくその必要はないだろう」


 ボイドの返答に、レイン公爵ばかりかユウリスも眉をひそめた。


「ボイド?」


 市長は額から吹きだす汗に、手拭をあてがうばかりだ。サヤはユウリスの脚から離れない。ウルカはじっと成り行きを見守っていた。ぴんと筋の伸びた弟子の背に視線を注ぎ、眩しそうに目を細める。


「おとうさん。おにいちゃん、きてくれないの?」


 サヤはユウリスの地下移住に賛成だった。集落にも同年代の友達はいるが、ユウリスは特別だ。まだ名前の知らない、ほのかな感情をくすぶらせている。


 ボイドは哀しげな娘の頭を撫でると、首を横に振ってたしなめた。


「ユウリスは、外にいたほうがいいんだ。我々にとってもな。レイン公爵家にユウリスがいてくれることが、より良い末来へ繋がる。私にはそう思えてならない」


 ボイドは少し前まで、サヤが下水道で生涯を終えることに疑問すら抱かなかった。自分の子だ。親の意思に沿って日々を営むのは、当然だと考えていた。しかしユウリスが娘の為、人生を賭けた行動を起こしてくれたことに心が揺れた。


「人は人を変えられる。だがそれは誰にでもできることじゃない。情熱をもって、誰かのために、何かのために行動する姿が心を揺さぶるのだと、この歳になってはじめて思い知った。それを教えてくれたのは貴方の息子だ、セオドア・レイン公爵。私も、いや、私たちも変わらねばならない」


 サヤにも、もっと輝くような未来があるかもしれない。この少年ならば、その架け橋になってくれる。ボイドはそう信じた。


「チェルフェの監視と報告は、我々が行う。私だけではなく、地下の住民総出だ。すでに決も取ってきた。これは地下の総意と捉えてもらってもいい」


「君たちは今まで、反政府の旗を掲げてきた。それが今回の件に限っては、ブリギットの安寧あんねいの為に力を尽くす――それを信じろというのか?」


 レイン公爵は不審を隠そうともせず、半信半疑で問いかけた。地下に潜む人々が胸に刻むのは、かつて国と市が犯した罪禍のきずだ。時を越えてもなお、根深く残る確執。それをボイドたちは、自ら歩み寄ろうというのだ。しかし棄民の長は首を横に振って否定した。


「いいや、地上のためじゃない」


 その理由に、レイン公爵は言葉を失った。


「この少年――ユウリス・レインのためだ。彼は娘の為に命を賭けてくれた。そればかりか、怪物と取引をして温泉まで提供してくれたのだ。我々の衛生状況は知っているだろう。ブレイク商会の屋敷で身なりを整えるまで、すれ違った連中に向けられた顔は忘れんよ」


 ボイドもまた、地上のすべてを受け入れたわけではない。


「私もいまだ、地上の人間には思うところが多い」


 地下の住民にも、地上を利する行為だと反発する声はあった。だがボイドは、そんなたちのひとりひとりに言葉を尽くした。身を削り、娘を助けてくれた少年の献身。彼がレイン公爵家の子であることも隠さなかった。


「だが、それを補って余りあるものが、ユウリスにはある」


 出自も関係なく、自分たちのために湯をもたらしてくれた。そして今度は、自分の人生を賭けて街を捨てようとしている――その熱意を笑う者は、地下にいなかった。それがボイドの誇りだ。


「ユウリスは我々に信を示した。この勇敢で心優しい少年のため、我々は協力を惜しまない。もう一度言う、これは地下住民の総意だ」


「おにいちゃん、すっごく、かっこよかった。おじちゃん、おこってばかり。おにいちゃんを、いっぱいほめてあげて!」


 サヤの援護も受けて、ボイドは一息にレイン公爵の胸を抉った。


「子を案ずる親の気持ちは、同じだろう。ここで折れないのであれば、貴方が公爵としての権利を掲げようと、ユウリスは意地になって地下へ来るぞ。そうなって喜ぶのは、うちの娘だけだ」


 それでもレイン公爵は、チェルフェの存在を危惧して決断を下せずにいた。人間に傷つけられた怪物が、報復に這い上がってきたとしたら――見兼ねた市長が、苦渋の公爵に何かを耳打ちした。


 政治家二人の短い密談で、裁定が決する。


「セオドア・レインの名において、チェルフェの監視を地下へ要請する。同時に、今回の審問会は非公式なものとして記録より抹消。正統な依頼ではないが、見返りは用意しよう。迷宮側洞窟の封鎖、温泉地の設備拡充、通路補強、それらに必要な資材と資金を、レイン家の私財と市の機密費から拠出きょしゅつする。この条件を呑むか、ボイド?」


 そこから先は、本当に大人同士の交渉となった。非公式であるが故、文書にも残らない。物資や資金の援助について、細かい取り決めがはじまる。サヤが眠そうに目を擦り、ウトウトとしはじめた。そんな彼女をユウリスが応接ソファまで運び、そっと寝かしつける。


「サヤ、さっきは庇ってくれてありがとう」


 屈み込んで毛布をかけるユウリスの手に、少女の指先が触れた。


「おにいちゃん、いっしょにくらさないの?」


「ごめんね、いっしょには暮らせないみたい。でも、遊びにいくよ。温泉、楽しみだね」


 サヤは安心したように口元を綻ばせ、やがて静かな寝息を立てた。見計らうように、ユウリスの背へウルカの声が掛かる。


「ユウリス、剣は握れるな」


「ウルカ――ああ、もちろんだ」


「ついて来い、稽古をつけてやる」


 ウルカに促され、ユウリスは膝を伸ばした。一度だけレイン公爵へ視線を送る。しかし父は大人気なく腕を掲げ、息子の視線を遮った。


「父上……」


 息子の勝手に怒っているのだ。はじめての親子喧嘩かもしれないと、ユウリスは苦笑する。代わりに近寄ってきたのは、市長だった。つま先立ちで忍び寄ってくる姿は、どこか愛嬌がある。レイン公爵の顔色を窺っているのが丸わかりだ。


「ユウリス君。ちょっといいかね」


 市長はユウリス当人ではなく、ウルカに許可を求めた。


「早くしろ」


 闇祓いが不機嫌そうに頷くのを見て、ちょっとだけだから、と市長が愛想笑いをする。ユウリスは彼と言葉を交わした経験がない。父より少し年上、髪の薄い頭、ちょび髭、黒い礼服に、蝶ネクタイ。いつも汗を掻いて、少し落ち着きがない、そんな印象だ。


「あの……?」


「いや、君に伝えておかなければならないことがあって、引き留めた」


 市長は両手を合わせ、申し訳なさそうな顔をした。


「集合住宅の火事に関しては、防火対策をおこたった市にも責任がある。全てをチェルフェの罪だと、君だけが苦しむことはない。さっき言えば良かったんだが、二人とも迫力がすごくて口出しできなんだ。すまんね」


 そういえば先程、口を挟もうとしてレイン公爵に睨まれていた。大事なことじゃないか、と呆れるユウリスだが、市長の真摯な姿勢には好感を抱いた。彼は大きく深呼吸をして、何度か唇を開いたり閉じたりする。


「いやあ、あはははは、私は政治屋のくせに口下手でね」


 言葉に迷っている様子だ。やがて市長は、ユウリスの腕を軽く叩いた。


「君は、強い。月並みな言葉だが、本当にすごいと思う。ユウリス君から見れば、私なんぞは頼りない大人の代表格だろう。それでも、一人で全てを抱え込んではいけないよ。君を忌み子と蔑んできたブリギットは嫌いかもしれないが、大人だって変わる。ボイドもそうだが、いま公爵が君に折れたようにね」


「ありがとうございます。あの市長、俺からもいいですか?」


「ん、なにかね?」


「さっき父上に、なにを言ったんですか?」


「ああ、そのことか。大丈夫じゃないかな、と言ったんだ」


「――え?」


「こうも言った。もし何かあったら、二人で責任を取ろう。散々、合理としがらみに縛られてきたんだ。こういうときくらい、息子を信じてやれってね」


 にんまりと笑ってから、ちょっと美化した、と彼はおどけてみせた。


 言い回しはともかく、内容については間違いないようだ。レイン公爵が、なんでそれを話すんだ、と両手を振って市長を咎める素振りを見せているが、執務机に背を向けている当人は気づいてもいない。


「けれどね、ユウリス君。私の言葉なんて、ほんの一押しに過ぎない。セオドア――レイン公爵を翻意させたのは、他の誰でもなく、君自身だ。難しい問題からも目を背けず、真っ直ぐに向き合う姿勢が私にはとても眩しいよ。妻も娘も白狼に夢中だが、私は君の虜だ。なにかあったら、頼りなさい。いまさらだが、私も変わろう」


「最高の市長だと思います、本当に」


「嬉しいな、ありがとう。次の市長選、本当は辞退するつもりだったんだがね。君のおかげで考えが変わったよ。もう少し、このブリギットを自分の手で守っていきたい。子供達がこんなにも健やかに成長する街が、私は大好きだ」


「応援します」


「ああ、落選したら忘れてくれ。かっこ悪いから。次はキーリィ・ガブリフが出馬するらしいし、自信がないよ。駄目だ、考えたら胃が痛くなってきた」


 引き留めたことを謝罪して、市長はユウリスの背を押した。緊張と不安を抱いて足を踏み入れた数十分前が嘘のように、胸が温かい。


 迎賓館を出ると、雨は上がっていた。青く湿った臭いと、冷たい空気が肌に纏わりつく。冒険は終わった。けれどまだ、つけるべき決着が残っている。


 人気のない夜の自然公園で、ユウリスとウルカは対峙した。


 そして互いに、刃を夜気に晒す。

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