第二話 死霊の恩讐
00 ゴーレム
ゴーレムは、魔術によって
自我を持たず、主人の命令に忠実で、
魔術師にとってゴーレムは戦闘の手駒としてばかりではなく、
ゴーレムには幾つかの順列がある。
一般的にゴーレムと呼ばれる存在は最も下位で、同種間での連携はできず、複雑な命令もこなせない。またゴーレムの稼動には大量の魔力が必要となる。魔力消費を倹約するには、例えば日中にしか稼動できない、決められた範囲から出られないなどの制限を課すことが必要となる。
他にもゴーレムの上位種として、魔術を扱うモックルカールヴィ。女神ダヌの使徒として聖書に登場する
ゴーレムには幾つかの問題点もある。
まず額の刻印が弱点であることが広く知られており、戦場では
最後にこれほど便利なゴーレムが、巷では滅多に見られないことについて説明しよう。神聖国ヌアザの制定した教会法により、ゴーレムの私的な製造、所有は禁止されている。本書籍の初版刊行時点において、法令違反には縛り首の刑罰が科せられる。土塊から人型を生み出すことは、命を弄び、神を冒涜する行為であると神聖国ヌアザは断罪するが、自国領土内にあるウァシオ遺跡を占有し、独自に研究を進めているという批判も少なくはない。創世神話において、女神ダヌは
――フラン・ビィ『命を与えられたものたち』(幻想書院、一七四五年)
【登場人物】
ユウリス・レイン:黒髪の少年。レイン公爵の子。本編の主人公。十四歳。
セオドア・レイン:ブリギット国を治める公爵。ユウリスの父親。
グレース・レイン:セオドアの伴侶。
イライザ・レイン:金髪の少女。レイン家の長姉。十五歳。
サヤ:下水道に住む少女。
キーリィ・ガブリフ:赤毛の男性。若手の元老院議員。
ウルカ:怪物狩りの専門家。二十代の女性。
白狼:ウルカと旅をする魔獣。
登場人物イラスト(リンク先:近況ノート)
https://kakuyomu.jp/users/nagarekawa/news/16817330654131674912
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます