紙片棟
フラワー
要素・証明 1
夜に瞳が消えた。甘い香りの飛行機曇は、月の光を分断したまま伸びている。砂を握ると乾いていて、星を手に取ったかのように音が聴こえる。
ボールペンの文字が滲むノートの上で、紙の白さと羅線の数に足跡を見つける。
月を分断したロケットの名残りに、今も心を馳せながら。
それは幾人もの人を過去にする宇宙の舌触り。
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