『25』

『きいろふわふわ』まんまるの森


・状況


そこそこ茂った森の中を通っていると、ある地点から、周囲の木々が黄色い泡状の物体に包まれた場所に出ます。

泡は全て枝に絡むように乗せられ、遠くから見ると散る前の落ち葉のようにも見えます。泡は外側はきめ細かく、触れるとビニールに似た感触で弾力があってほのかに温かいです。中は大きくて、最大のものだとラグビーボールぐらいの大きさになっています。

観察力があれば、この木々の周りだけ虫も獣も少なく、空飛ぶ鳥さえも進路を変えて避けているとわかります。


・イベント


まず森に入った時に、サイコロを振って『6』の目が出たならば途中で黄色ではないもの、全長20mほどの巨大なカマキリの亡骸を発見します。

どうやら力尽きてまだ間もないらしく、寄生虫もいないようなので、その気があれば、食料が手に入ります。

どんな味かとかはご想像にお任せします。

その間、どれだけ音を立てるかでサクセスかペナルティかが変わります。

場所や状況にもよりますが、くしゃみ以上の音を立てればペナルティです。同時にふわふわに触れたり持ち出したりした場合もペナルティです。


・サクセス


無事に通り過ぎることができます。

その際またダイスロールして『6』が出た場合、少量ですが手つかずの木に生った果物を発見できます。


・ペナルティ


音に反応して黄色い泡が弾けて、中からカマキリの幼虫が次々に孵化します。

一度孵化が始まるとそれは次々と連鎖し、あっという間に森中の泡、卵鞘らんしょうの全てから幼虫が這い出てきます。

この大騒動より辛くも生き残れた場合でも、サイコロを振って『1~2』だった場合、次の移動は戻る方向になります。

※カマキリベビーズ

大きさは手のひらほど、薄く黄色い外骨格で、シルエットだけならば成虫と変りません。

産まれたばかりですが腹ペコで、動くものならば兄弟姉妹関係なく喰らいます。

鎌で挟む力は蟹に匹敵し、噛む力と合わせると骨は無理でも肉を千切るぐらいはできます。

それでも個々の力は弱いですが、数が膨大なため、倒しきるのは難しいです。

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