学園の天使と青春を
めりー
プロローグ
初めて作品を書くため不備が多いと思いますが、何とぞよろしくお願いします。
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みんなは自分が陽キャとか陰キャとか考えるだろうか?俺はそんなのを考えている人はみんな陰キャだと思う。だってそうだろ?本当の陽キャならそんなの関係なしに関わってくるはずだ。つまり何が言いたいかと言うと、俺は陰キャだということだ。
今日も昼休みに自分の席で弁当を食べている。すると近くの女子たちが「うわ、陰キャが今日も一人で弁当食べてるよ。気分悪くなるわー」などとほざいていた。だってしょうがないだろう。俺だって友達が作りたかったさ。でもできなかった。何故かって?それは入学式の日から一ヶ月間学校に行ってなかったからだ。べつに不登校というわけではない。中学の卒業式の帰りに車に轢かれ、全治二ヶ月の怪我を負ったのだ。怪我が治って初めて高校に行った日はクラスメイトに異物を見ているような目で見られた。それが怖くて俺は一人も友達を作ることができなかった。
おっと、まだ俺の自己紹介がまだだったな。俺は、竜胆神楽(りんどうかぐら)。日ヶ浜高校の一年生だ。部活はみんなの予想通りの帰宅部だ。
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学校が終わった。よし直ぐに帰ろう。と思った矢先。
「よー、神楽。帰ろーぜー」
「嫌だよ。お前と帰ると女子に凄く睨まれるんだ」
「そんなの関係ねぇよ。帰ろ!」
「わかったわかった」
話しかけてきたのは前田颯太、僕の小学校からの親友だ。ちなみにめちゃくちゃイケメンで、1年生の中で1番モテてる、と思う。
「そーいえばさ、なんで神楽はそんなに前髪伸ばしてるの?」
「あぁ、妹が前髪伸ばして!って言うから伸ばしてる」
「出たよシスコンが」
「シスコンで悪いか!?」
「いや、僕はいいと思うよ?」
「そーだろ?なんたって俺の妹は中学生ナンバーワンのモデルだからな」
「あー、そーいえば神楽の妹ちゃん、葵ちゃんだっけ?この前のファッションモデル誌で表紙を飾ってたね」
「そーだぞ。俺の妹は日本で一番可愛いのさ」
「そこは世界で一番じゃないのね」
「あぁ。なんか、葵が私は世界で二番目に可愛いのさ、とかなんか言ってた」
「いや、一番は誰だよ」
「俺にもわからん」
などと雑談をしているともう家の前だ。
「じゃ、また明日ねー!」
「おう」
素っ気なく挨拶を返し家に入る。すると妹の葵が抱きついてきた。
「お兄、お帰り!!」
「あぁ、ただいま」
葵が俺が帰ってきてからハグするのは習慣になっていて一年くらい前から毎日やっている。葵になんでこんなことをやるのか聞いたら「なんか元気出るんだもん!」と言っていた。
「お兄、友達できた?」
「いや、できないな」
「一人くらいは作りなよ」
「俺には颯太がいるからいいさ」
とは言うものの本当は友達が欲しい。
「あ、彼女は作らなくても大丈夫だよ」
「え?なんでだ?」
「だって、友達もいないのにまず彼女もできないよ。それに…」
「それに?」
「お兄には関係ないよ!じゃあ私部屋で勉強してくるー」
「おう、がんばれ」
それにの続きはなんだったんだろう?まぁいい。妹の言いたいことはだいたい分かる。きっと俺がブサイクだからすぐ別れる思っているのだろう。敢えて言わないところがさすが俺の妹だ。なら、まずは友達を作って見るとしよう。
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