第百七十一話 順番
「やめろ。無駄な魔力を使うな」
ソニックが彼女を止めた。
この先には、おそらく
リムにはどちらかを相手にしてもらわねばいけない。
そのためにも、ただでさえ
リムはその話に
まさかあの
「なんか変な感じなのです……」
「あん? なにいってんだよ?」
「別に、なんでもないのですよ」
だが、すぐに気持ちを切り替える。
これからビクニを
あれだけ
しかし、今はあのときのように自分を
それは、ビクニのおかげで彼女は自分を受け入れることができたからだった。
リムは、かつて大地の
今思い出しても
だが、
あのときのことを
何故ならば、そのときに自分を救ってくれたのがビクニだったからだ。
リムは、そのときに彼女が言ってくれたことを思い出す――。
「全部リムだよ。
ビクニは里を壊そうとした自分を、
そんな友人であり
たとえ自分のこの身が
(ビクニ……今度はワタシの番なのですよ。あなたには怒られるかもしれないですけど……。たとえ死んでもあなたとあなたの
ソニックに続いて走るリムの頭の中では、ビクニとリンリを
友人の幼なじみで親友の
リムは彼女の顔も
そして、ソニックとリムは選択の祠の
「こ、こいつは……? いったいどうなってんだ!?」
そこには奇跡の泉がなく、泉があった場所には大きな穴が開いていた。
まるで泉ごとすっぽりとくり抜かれて、
「
声のする
女神の使い――戦乙女ワルキューレだ。
「て、てめえ……」
「目当ての
ワルキューレは、
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