第百五十二話 完全な吸血鬼に
おじいちゃんもとい、ヴァイブレが
今は
ひとまずは
ビクニがいっこうに目を
ワルキューレが言っていた――。
ビクニの顔には
まるでもう死んじゃってるみたいだよ……。
あと、ワルキューレこうも言っていた。
“ビクニを完全に
だったらソニックがビクニの血を
なら、早く血を吸ってもらってビクニを
王子さまのキスならぬ王子さまの
そう考えたぼくは、
だけどソニックは、ヴァイブレと
「お、お前……生きてたんだな……。よ、よかったぁ……」
そうか……そうだよね……。
死んだと思っていたヴァイブレが生きていたんだ。
ソニックはこの人が死んだと思ったときは、ずいぶんと
ホントはすごく
ずっと死んでいたと思っていた人が生きていたんだ。
泣いちゃうのもしょうがないよ。
「わりぃ……。
「ソニック王子……。こちらこそ大変
ヴァイブレおじいちゃんは
きっと目の前にいるソニックの姿を見て、すごく申し訳ない気持ちになったんだね。
なんにしても二人とも生きていてよかった。
それからヴァイブレは、自分がどうやって生き
ヴァイブレは
「
ホントだよね。
あれだけ
完全に消えちゃったと思っていたおじいちゃんが、まさか生きているんだもん。
あれ?
ひょっとしてワルキューレが言っていたのはこのことなんじゃない?
そうだよ、ビクニを完全な吸血鬼にすればって……このすごい自己再生能力を手に入れることなんだ。
きっと
そうすればビクニも復活して、ぼくらのパーティーがそろう。
ビクニとソニック、そしてぼく。
二人と一匹が力を合わせれば、ワルキューレなんかに負けないよ。
それからヴァイブレは自分の話を終えると、ソニックに向かってぼくが思っていることを話し始めた。
早くビクニを完全な吸血鬼しないと、取り返しのつかないことになる。
ヴァイブレはビクニのことがよほど気に入ったみたいだね。
その姿は
そのせいなんだろう、本気でビクニのことを心配しているのがわかるよ。
「さあ、ソニック王子。
ヴァイブレったら、まるで
でも、ぼくには吸血鬼族の
なんだが
さあソニック、早くビクニを目覚めさせてあげて!
ぼくもヴァイブレと
「……ヴァイブレ。ビクニは……ハーフヴァンパイアじゃない……元々とは人間なんだ……」
ソニックは
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