第百三十五話 全てにおいて上
その体から
これまでの
ぼくやソニックと出会った
何度も危ない目に
そして、ソニックの
どんなに強いやつだって、今のビクニを
「ほう、
だけど、ワルキューレに全然
彼女はビクニがハーフヴァンパイアだとわかると、ニヒルな笑みを
これだけ強力な闘気を放っているビクニを見て笑うなんて……。
このワルキューレって何者なんだ?
「にわかには信じられんが、
「人をだらしのない女みたいに言うなッ! それに今あいつは
「なんだ?
どう見てもワルキューレの
今のビクニにソニックの話はダメだよ。
「だから……関係ないって言ってるでしょ」
これはホントに
ぼくは人間や亜人の悪い
この手のタイプの味は
ビクニは静かな怒りを
剣を
「それが女神さまから
ワルキューレがそう言うと、彼女が
すると、羽根が
そして、シンプルなロングソードだった剣が、その
「この剣の名は“女神の
「それがなんだっていうの! 私はリンリを止めにいくため、ここであなたを
「止めるも何も、すでもうライト王国は
「うるさいッ!」
それからビクニは続けて剣を
「どうした暗黒騎士? もう終わりか?」
ぼくは
何もわからないぼくでも、ビクニとワルキューレの
だけど、これは剣の試合じゃない。
ビクニはいつだって自分よりも強い相手を前にしても、けして逃げずに
今回だってきっと……。
「うぎゃぁぁぁッ!」
ぼくがそう思っていると、ビクニの叫び声が聞こえた。
その声は
「ふむ。ハーフヴァンパイアには
ワルキューレがビクニの
そうだよ……。
ビクニは一人で戦いに勝ってきたわけじゃない。
いつもソニックが
いくら暗黒騎士として強くなっても――。
ハーフヴァンパイアになって
やっぱり、ソニックがいないとダメだよぉ。
でも、今彼はいないんだからぼくが
ソニックと
それからぼくがビクニの傍へと向かおうとすると、突然体を
ぼくのことを掴まえたのは、街にいた灰色の
「ググ……。お前の|魔力(まりょく)を|借(か)りるぞ」
そこにはソニックが表情を
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