第八十話 海の国マリン·クルーシブル
マリン·クルーシブルは海の上に
とりあえず俺たちは、街の
その船頭は俺たちを見て、子供の旅人はめずらしいと言い、
今でこそ俺は少年の
まあ、
「わぁーすごい
ビクニがめずらしくはしゃいでいる。
ゴンドラに
ググも同じように楽しそうだ。
「私の好きなライト
俺はこう見えても
それに、ライト文芸だの、ほっこりミステリーだの、実写版だの、よくわからない言葉だ。
ビクニはやはりこの世界の者じゃないのか?
……いや、この女を見るに、ただの頭のおかしい
その
「見て見てソニックッ!」
ビクニが声をかけてきたので、この女のいう
なんてことはない、そこにはエルフやドワーフなどの
たしかに、この女のいたライト王国のほうではあまり見かけないかもしれないが、それにしたってこの
まるで
「森の中でも
そして、一人で両腕を組んでコクコクと
だが、話で聞いていた
水の上に
歩いている住民たちにも笑顔が多く、きっと
しかし……。
さっき見たエルフやドワーフにはその笑顔がなかった。
身に付けている
もしかしたら亜人たちは、この国では
まあ、俺には
この国に
とりあえず今は
……なんだかこの女がそのことを知ったら、とてつもなく
ビクニは、何かと巻き込まれやすいタイプだと自分では言っているが、俺からすれば巻き込まれても逃げないこいつに問題があるんだ。
せいぜいこの国では、巻き込まれても
「ほら、
そんなことを考えていた俺の
この女は何故か俺のことを年下の男――自分の
「ほらほら早く早く」
ここで言い返すのも面倒なので、俺は
俺たちは船頭へ礼を言い、ゴンドラから
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