『小さなお話し』 その75
やましん(テンパー)
怪談 『かいらんばんさん』 (上)
これは、フィクションであります。
👻
ざわざわ〰️〰️〰️〰️〰️
がやがやがやがや〰️〰️〰️〰️〰️
『これは、古い、ライブ録音であります。会場の雑音が入りますが、ご了承ください。』
〽️とん、とん、とん、つく、つく、てん、
とこ、とこ、とこ、 がたっ!
いてて………(ほんと、咄家が、転んだ)
『え、おはなしを、ひとつ、いたしますが。
あ〰️〰️〰️、いまから、500年くらいまえ、『へいせい』、と、呼ばれた時代のこと。
ばしょは、現在の、房総島の、どこかであろうと、言われております。
また、そうではなく、瀬戸内の島の、あたりだとも、言われますが、なんしろ、古いことでありまして、あまり、はっきりは、いたしません。
この時代は、まだ、房総は、本島とちながって、おりましたし、瀬戸内も、多くは、陸続きでありました。
いやあ〰️〰️〰️、勉強に、なりますなあ。
《あはははははははあ〰️〰️〰️》
ここに、やましん、という、うだつの上がらないひとが、おりました。
人当たりのよさを買われて、かなりな、大棚に、長く、勤めておりましたが、もとから、無理があったとみえ、メンターる、を、痛めてしまい、退職して、ぶらぶら、しておりました。
メンターるが、アカンタールに、なったのでしな。』
《あははははははははは(くうそな、笑い声)》
『だめんたーる、であります。』
《あはははははははははは(このじき、はやっていた、ジョークである。)》
『さて、この時代は、まだ、紙による、かいらんばん、と、いうものが、使われておりました。
現在なら、すべて、空間かいらんばんでありますが、実際に、生きた人間が、ご近所を、もって回っておりましたのですな。
まだ、足も、ちゃんと、使えていた時代です。』
《おわ〰️〰️〰️〰️〰️〰️。(このじき、人類の足はかなり、細く、短くなり、あまり、長くは、歩けなくなっていた。)》
『そこで、ある晩のこと、もう、明日になろうかという、時間であります。
とは、いいながら、この時代は、もう、一日中、街のなかなら、お店もたくさん、開いており、人類史上、もっとも、活発に活動していた時代でありますな。夜中も、まちじゅう、あかあかと、電灯が輝いていたと、申しますな。
しかし、それでも、この時間に、来客は、珍しい。
「かいらんばんです。」
と、『電気呼び出し装置』から、いくらか、くぐもった、さびしい、男の声がしたのです。
こほん…………………。
「きたか!」
さすがに、ボケぎみの、やましんさんでは、ありましたが、最近出回っていた、ある、噂が、思い当たったのであります。
真夜中の、ちょうど、今日と、明日の、境目あたりに、『かいらんばん』を、もって回る怪しいものが現れる。
しかし、それは、この世のものでは、ないらしい。
ただ、そのまま、ほっておくと、呪われてしまい、かならず、家人のだれかが、大病するか、事故にあうと、いう。ひどいときは、亡くなることもあるらしい。
うまく、相手をしなければならないが、まだ、その、方策が、よく、わからない。
「だれか、って、いっても、おら、ひとりしかいないからな。」………』
《あはははははははははは、》
『やましんさんは、『電子呼び出し器』で、用心深く、こたえたのです。
「はい、どなた?」
「かいらんばんです。」
ひくい、血の気のない、声。
うーん。間違いない。
やましんさんは、気は小さくて、力なしではありましたが、《はははははは…………》ある意味、社会から、居直っていたので、御守りと、携帯型電話を、手に、玄関にでたのです。
たしかに、なにがしの、影がある。
「開けますよ。いいですか。……ほんと、開けますよ。ほんとに、開けますよ。」
《あははははははははははははは》
(大きな声で)
『がらがらがらがらあ〰️〰️〰️〰️〰️!』
《し〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️ん。》
『しかし、そこには、もう、だれも、いない。
「あらあ、おかしいなあ。」
やましんさんは、首を、かしげましたが、ふと、足元を見ると、たしかに、かいらんばんらしきが、ぽつん、と、おいてある。
門灯のあかりで、ながめてみれば、それは、血まみれの、ようで、ありましたのです。しかも、いま、切れたように、どろどろと、血がしたたるので、あります。』
《ぞわわ〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️》
……………………………
続く 👻
『小さなお話し』 その75 やましん(テンパー) @yamashin-2
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