世界的に有名な文学作品「ファウスト」を思い起こさせるような、人間の内面、苦悩そして欲望を作中の主人公を通じて深層的に考察及び探究している小説作品です。 そして、この小説の著者は前述した内容及び特徴からさらに一歩進んで、「異世界ファンタジー」というジャンルとの融合を試みており、その試みを通じて最終的に将来の展望が明るいと言える印象的で素晴らしい作品が完成されるだろうと思います。
自分の裏側に潜む魔物、「内なる悪魔」に気づきながらも、表面上では「普通の人間」を装う男。人に気を遣って、周りの世界にも溶け込んで、その悪魔をひたすらに隠し続けていた。でも、そんな悪魔を隠し続けなくてもよくなる!?異世界へとんで、新しい世界が始まる!
よく言えば王道、悪く言えばテンプレ。この作品はそれを強引に外してきた……!作者が意図したのか、偶然なのか?とにかく「俺はこれが書きたいんだ!!」という想いがこれでもか!と伝わってくる力作。難解な言い回しが多いので、とっつきにくい印象を受けるが、読み進めればくせになる。病みつきになる味わいだ。