第1章―争いの砲弾―3
次に世界で起きたのは人々の大きな深い悲しみだった。誰にも止める事も出来ない悲劇は絶え間なく広がりを見せた。さらに世界を悲しみで埋め尽くした。その悲しみは果しなく、また一つまた一つと愛する者から愛する者を奪い去り。愛する者を残酷な病で死に至らしめたのだった。
その連鎖は途絶えることもなく、さらに広がりを見せた。そして、さらなる悲しみを人類に与える事となった。それが皮肉にも人類が戦争で冒した大きな代償と代価であった。そしてどうする事も出来ないまま無情にもさらに時の流れが過ぎた。世界の人口は減少して行く一方、女性の数も徐々に減少していった。
やがて世界からは争いがなくなり、平穏と言う名の時の流れに身をおいた。誰もこれ以上の争いを望む者はいなかった。
過去の悲劇を再び繰り返さない為にも、人々は平和に暮らしたいと言う思いに強く満ちていた。しかし、その思いをあざ笑うかのように他の脅威が人類を襲おうとしていた。
大軍事帝国アザゼル。彼らは突然現れた――。
堕天使ないし荒野の悪魔の名を持つ彼らはある日、世界に突然その姿を現すと全世界に向けての宣戦布告を彼等は告げたのだった。そして、アザゼルの一方的とも言えるミサイル攻撃が全世界に向て同時開始されたのだった。
敵が造り出した兵器が地上に現れると、それは各地に向けて一方的とも呼べる武力行使を行った。そして、敵は勢力を拡大させながら進軍する事で瞬く間に各地は次々に敵の手に落ち、侵略され。制圧され。支配された。アザゼルはその脅威的とも呼べる権力をさらに強めたのだった。
一度は人類が戦争で犯した過ちを二度、繰り返さない為に封印した人類最大の兵器。
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