#ようやく色の無い世界を手に入れたの続きをみんながどう書くのか見てみたい

ようやく色の無い世界を手に入れた。

世界はただ一色の、完璧な色に染まった。

だが何ということだろう。

僕は忌々しいとさえ感じていた、

あの極彩色の世界が酷く恋しい。

節度なく、美しさの欠片もない、

ただ絵具を撒き散らしたような風景をだ。

あんなにも望んだ世界を前にして今、

僕の瞳からは透明な雫が頬を伝い落ちていた。


嗚呼、人の欲望はなんと移ろいやすいものだろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る