見聞
暇を持て余す。
見聞
ここはとある未来の話。
僕の名前は暇男、男だ。
僕は今まで、趣味や目標といったものはなく、大人に敷かれたレールをそのまま歩き続けた人生を送ってきた。小中高大すべて卒業してね。
だから、僕は20代のころまではしっかりとした企業に勤めそのまま課長という地位までついたのだが、時代の流れはすさまじく変化していく。
機械が仕事のすべてをしてくれるような時代になった。
面白いことにそれで給料というのがなくなるのはないらしい、なんでも僕がその働いている一台のロボットが僕のものになるらしくて、生活費も僕の代わりに稼いでくれているらしい。ま、詳しいことはわからないけどね。
そんな、時代だからこそいま人類の大きな課題にぶつかった。それは暇をどうつぶすか。まあ、幸せな時代になったんだろうな。
本編
朝9時僕はいつもの喫茶店を訪れいつものカウンター席に座った。
そこで、僕は熱々のブラックコーヒーを飲むのだ、そしていつものように本を読んだり、動画を見たりしている。
そして僕はいつもこの時間帯に来てくれる友達を待つのだ。
チリーン
っよ、マスター元気かい?いつものやつをよろしく。
そんなことをいつも言っているのが僕の友達だ。相変わらず、チャラいというか軽い奴というか、マスターでさえロボットなのに面白い奴だ。
お互い挨拶をすませ、いつものようにくだらない会話をし始めた。
僕たちがいつも会話するのは大体はゲームや動画の話なんだが、最近では自分の趣味や趣向を話しあったりもしているのさ、ま、とどのつまり本当に暇なんだな、初めはゲームや動画の話をしていくらかは時間を潰してたのさ、だが暇が俺たちを襲ったんだな。ゲームだけじゃ会話に底がついてきちまった。
だから俺たちはどんどんいろんなものに触れたくさんのことを知るようにしたのさ。
運動、勉強、遊び様々なことを知り、話し合っているうちに
最近では自分の見聞を広めるために自分が新しく知ったことについて話し合うなんてのは当たり前になったんだ。
だから前までは、ゲームの攻略法について話してたんだが、最近では、バク転をやってみたとか、ナンパをしてみたなんて語り合ったのさ。
もしかしたらこの先アクロバットを極めたなんていうかもしれないし、沢山の女と寝る日も近いのかもしれないな....
まま、そんな下らないことを話しているうちに
また俺たちの今日の話し合いはそこをつきそうになっちまったんだ。
そんな友人からいつものように
「いい時代になったな」
といわれた。僕はうなずいた。
「ここ最近周りのやつらもいろんなことをし始めるようになったよな。ゲーム、漫画、勉強、スポーツ、個々が自由に自分の生きたいように生きていける最高の時代になったな。
....っとそんなことを話してるうちに習い事の時間だぜ。俺最近習字を始めてな。
ま、そゆことだから今日はこれで解散な。」
といい友人はマスターにコーヒー代を払い立ち去ったのさ。
.........
とある日、いつものように喫茶店へ来た。
いつものように朝9時に友人と出会い、いつものようにコーヒーを流し込んでいた。
そして僕らはいつものように自分たちの話し合いをし始めたのさ。
うん、このての話は何回目だろうか、初めはゲームの話、動画の話、後半には自分たちの新しく始めたことを語り合った。
話し合っているうちに僕たちはまたいつものように会話が尽きかけたのさ、
まあまた、いつものように友達がマスターにコーヒー代を支払う時に僕はあるいたずらを思いついたのさ。
まあ、冗談だ。まあ、僕もその時どうかしてると思ったんだが、からかいたかったのさ、暇だし言ってやろう。
「なあ、暇だし人を殺してみないか?」
「ああ、暇だしいいかもな。」
見聞 暇を持て余す。 @himaomoteamasu1940
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます