Magic Loaders
@hoge1e3
解説 ~冒険の手引き~
はい、本編も始まってもないのに解説です。なんで冒頭なのかと言うと、未読の方に知ってもらいたいって気持ちが強いんですよね。
大丈夫ですよ。ネタバレしませんので。レビュー感覚で読んでくれるとありがたいです。もちろん、すっとばして本編へ行かれてもOK! 安心してください。オモロイですよ。
まず、知ってもらいたいのはメタ発言が多いという事。ほら、メタ発言を嫌う人もいるじゃないですか。理由としては没入感が損なわれる、といったところですか。でも見せ方次第ではありだと思うんですよね。ジョジョの『第三部完!』とか。メタルギアソリッドの『今からそのコントローラーを俺がサイコキネシスで動かしてみせる!』とかね。
で、ですよ。この作品の場合、キャラクターとの一体感のためのメタ要素なんですね。
メインとなるキャラクターが二人いて、一人は日本から召喚された
もう一人は落ちこぼれ魔法使いの現地人カギン。こちらが彼目線の一人称でメタ発言連発です。これが何を表しているのか? 召喚されたばかりのサーイは異世界エグゼルアを知らず、巻き込まれる形になります。当然、読者もわからない事ばかり。戸惑うのは間違いない。これは異世界転移モノで避けて通れない道です。
一方、現地人のカギンは 勝手知ったご近所からスタートします。彼は、彼の目線で、彼の言葉で、世界を見せてくれます。メタな言葉を混ぜて。
真面目に書きましたけどね、めっちゃ笑いましたよ。草です。大草原です。そんなんされたら没入感ないやろ、と思うでしょう? ええ、ないです。その代わりカギンは私の隣にもいました。私が中に入るんじゃなくて、カギンがこっちに出てくる感じ? 時には私がツッコミたい事を先に言っちゃいます。彼のおかげでエグゼルアって世界がとても近くに感じられました。彼と一緒に旅をしてる気分と言えばいいんですかね? カギンがナビゲーターの役割をしてくれるのでサクサク読み進められます。
そして、彼にはもう一つの役割があるんですよ。なんと彼も主人公なんです。ごめんなさい。ネタバレしちゃいましたね。まあ大したネタバレじゃないんで許してください。
それはともかく、二人を追う目線の違い、メタ具合、尖りまくった個性。終章で見せてくれるもう一つの視点。20万字もある今作でこのバランスを計算して描いているとは脱帽です。同じ物書きとしてクヤシイ!
長々と書きましたが私の話はこれで終わりです。
では、異世界エグゼルアへいってらっしゃいませ。
―――――†―――――
こちらの素敵な解説は、杜松の実さんの自主企画「【カクヨム版解説編集所】解説を書きたい方、書いて欲しい方、集まれ!」[1]にて,Edyさん[2]より頂きました。ありがとうございます。
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