{ 第78話 += デートスポット ; }

 (「第78話 約束の地へ」の挿話)


 ゾジェイたちが突如、マジック・ローダーたちを襲った理由、それが自分にあることまではわかっていた。

 魔力については最強たる自分、それだからこそ、獰悪なゾジェイを退治するため、地球から召喚された。

 しかし、自分には弱点がある……自分自身では魔法を呪胎できない。だからこそマジック・ローダーの力が必要……。

 ゾジェイたちはそこを突いてきたのだろう。


 そこまではわかっていた。


 だが、ゾジェイたちにそのような行動を取らせるように、追い込んだ者がいた。

 それは、恐るべき動機だった。


 カギンに、マジック・ローダーたちに、いち早く伝えなければならない。


 しかし、どこにいるのか……いや。わかっていた。密かにした「約束」があった。


≪そうだ、何かあったらここに戻ってくることにしないか?……何かが分かった時、逆に行き詰った時、ここなら本音が言えそうな気がするから……デートの約束だ≫


 六芒星のあるところ—— ゾルゾーザ ――へ急いだ。



 六芒星に、以前になかった文字が刻まれている。


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 左の表から6文字の「口説き文句」を探して、右の表の同じ場所を順番に読め。

 アモムキヨ|チズムマケ

 ハンテレノ|レチワアャ

 サスカシッ|キトロウゴ

 チイウマダ|サャハクケ

 ビジゴルゼ|ミヨルボチ

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ……思わず、苦笑した。

 確かに、これなら自分以外わからない。


 その指示通り、ゆっくり唱えた。


 ……ジ、カ、ン、ノ、ム、ダ。

 ……ヨ、ロ、チ、ャ、ム、ケ?


 六芒星が地鳴りとともに、沈み始める。

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