2ヶ月後の今

砂糖醤油

第1話

21XX年、世界では、神と名乗る1人の青年によって混乱していた。

 そう、それは約2ヶ月前のことである。


 ▲


「なんか日本の異世界系ラノベ読んでたらそんな風にしたくなったから、それっぽくするね。まあ、心の準備ってやつとか色々大変そうだから2ヶ月待ってあげるね。機械は全て魔道具になるから。あと、1人に1つ属性与えたいからね。2つ以上選ぶと死ぬよ。そんじゃ、よろ〜」

 って感じで言われたのである。


 ▲


 僕は、キール。ごく普通の中学生である。年齢は12歳だ。今日、土曜日だと言うのに両親共に仕事に行っている。明日から世界が変わるって言うのに。2人はもう属性を決めているのに自分はまだ決めていない。と言うか決められないのだ。何にせよまだそのことに関して連絡が無い。


「もしかして俺、属性がないままなのか…?」

「そんなことはないよ」

「ほぇ?…っていうかあんた誰?不法侵入なんですけど。」

「あぁ、申し遅れた。僕は神だ!」

 何言ってんだこいつ

「“何言ってんだこいつ”とは失礼な」

「お、俺の心をよよよ、読んだだとぉー?」

「まあ、神だからね」

「それはそうとして何しに来たんだ?」

「君のなりたい属性を聞きに来たんだよ。それで何がいい?」

 それはもう前から決めている。

「全部。光、闇、炎、水、風、地、の全て。」

「死ぬってみんなに言っておいたけどそれでもいいいの?」

「あぁ、もちろんだ」

「ふーん。って全部与えれた!魔力の量多すぎでしょ。やっと最後の1人が見つかった。君が最後だったから、結構焦ってたよ」

「何で魔力と関係が?」

「魔力の量と属性の数が比例するんだよ」

「最後の1人ってのは何だ?」

「それは…」


 要約すると、自称“神”が言うには世界を変えるときに自分の手下に八角柱オクトエイジと言う名の8人の集団的な物で、皆二つ以上属性を持てる人だけがなれるらしい。ちなみにそれなら8人以上いるんじゃないかと聞いたら、8人しか2つ属性を持てるようにしていないと言われた。その最後の1人(※キールで8人埋まったということ)なのだそう。


「まあ、明日の朝から八角柱オクトエイジの集まりがあるからここに来てね。君には約束通り全部の属性を与えたから全部の魔法が使えると思うよ。ここにはテレポートできたらいいと思うよ。」

 そう言って場所と始まる時間が書いてある紙をもらった。

「じゃあね」

「ちょっっ」

 と言ったときにはもう消えていた。

「はぁ〜」

 まあ、今日は寝て明日に備えよう。


 ▲


 プルルルルルル

 と寝ようと思ったら電話が鳴った。

 隣の家に住んでいる幼馴染みのミリアからだ。


『ごめん、明日遊ぶの約束してたけど遊べないっぽい。ごめん』

「僕もあさべなさそうにないから、いいよ」

『ありがとう。何て言われるか心配してて。まあ、おやすみ〜』

「おやすみ〜」

 完全に明日遊ぶ約束してたの忘れてた。危なかったぁ〜。



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