プログラマー視点で見るカクヨムの章立て(見出しとエピソード)

小説というものは、まず小説のタイトルがあり、その下に章、その下に節があり(節は有ったり無かったり)、その下に本文があるものです。


カクヨムの用語では、章は『大見出し』、節は『小見出し』となり、自由に付けることが出来ます。(両方、あるいは片方を付けないことも出来る)

本文のことはカクヨムでは『エピソード』と言います。

エピソードはひとまとまりの文章で、実際に書いてみると「確かにこれをエピソードと呼ぶのはしっくりくる」と感じたんですが、要するにウェブブラウザーで見る際の1ページ分です。


この小説の構造は、プログラムのデータ構造でいう『ツリー構造』です。例えば以下のような形です。

■小説タイトル

 ●第1章(大見出し)

  ○第1節(小見出し)

   ・エピソード1-1-1

   ・エピソード1-1-2

  ○第2節(小見出し)

   ・エピソード1-2-1

 ●第2章(大見出し)

  ○第1節(小見出し)

   ・エピソード2-1-1


プログラムで木構造を構築する場合、まずルート要素(小説タイトル)を作ります。

次に第1章の要素を作り、ルート要素に追加します。

さらに第1節の要素を作り、第1章に追加します。

そしてエピソードを作り、第1節に追加していきます。

つまり、小説タイトル→章→節→エピソードという順序で作っていくわけです。


が、カクヨムでは、作る順序が違います。(ここが、自分が最初混乱した点でした)カクヨムでは、エピソードを書いた後に章や節を挿入するのです!


具体的には、カクヨムでは以下のような手順で章や節を書きます。

まず小説タイトルを決めます。(これは問題ない)

次に、最初のエピソードを書いて、保存します。

そして小説情報の画面に戻ると、エピソードの一覧『章とエピソード』が表示されています。

ここで「章と並び順を編集」というボタンを押すと、章や節を編集(追加・変更・削除)するモードに移ります。(「章と並び順を編集」ボタンは、エピソードが1つも無い状態だと表示されません。つまり、エピソードが無い状態で最初に章(見出し)を入力することは出来ないのです)

そして、「新しい章を追加」ボタンを押し、章を入れたい位置(エピソードの前、あるいは小説の末尾)を選択すると、その位置に見出しの行が追加されます。で、この見出しは大見出し(章)なのか小見出し(節)なのかを選択し、見出し名(「第1章」とか「第1節」とか)を入力します。


要するに、エピソードとエピソードの間に見出し(章名や節名)を挿入するという形なのです!

■小説タイトル

・第1章(←ここに大見出しを挿入)

・第1節(←ここに小見出しを挿入)

・エピソード1

・エピソード2

・第2節(←ここに小見出しを挿入)

・エピソード3

・第2章(←ここに大見出しを挿入)

・第1節(←ここに小見出しを挿入)

・エピソード4


木構造の考え方じゃないですよね、これ。

まぁ、章や節の位置を変更することを考えれば、木構造はやりにくいのかもしれませんが…。

あと、どうやら章を入れる機能はカクヨムでは後から追加された機能っぽいので、そのせいもあるのかもしれません。

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