タイシヨウカフヱ物語

玲@難読

第1話 未定

---ちりんちりん。


軽快なベルの音が響く。扉は少しだけ軋む音を立てながら開く。


『いらっしゃいませ。カフヱーへようこそ。』


そっと囁くような、それでいて芯のある低い声が店内に広がっては消える。


建物の造りから付属物まで、レンガに彫刻、木材の装飾、全てが古風なそれは。


今、ここが”大正時代”だってことを訴えてくるような。


私たちはもしかして-----



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