ドリームキャッチャー8
想像もせぬ事態に人々は面食らった。神聖なるタイトル戦たる対決に乱入者が現れたのだ。蟹めいたアームヘッド、SCISSORBUSTERである!SCISSORBUSTERはDREAMCATHERの足を掴み離さない。
2対1の攻撃、明確な反則行為だ!即座に失格そして追放とならざるおえない。だがその判定も遅れている。このような暴挙に実際出る者があるとは想定し得なかったのだ。
「ツボミ!そのまま離さないで!」マカネは叫ぶ。そう、タイトルなんて必要ない。ここにダイセンを引き摺り出し自らの体を奪い返す。そのために反則なぞ厭うはずもない。
正気を取り戻した観客たちが闘技場にブーイングを始める。それに対しマカネはCENDRILLONのコクピットを開けて応えた。全身をコクピットスーツで纏い、ヘルメットで常に顔を隠していた謎のパイロットが姿を現すとブーイングも止み始める。
この者はなにを考えているのか?謎の快進撃を続けた戦士のタイトル戦での暴挙の意味は?そう観客が考えている中、マカネはヘルメットを外した。「マヤ・ダイセン!」観客の一部が気づく。
「そう、ダイセン。DREAMCATHERのパイロットだ」マカネは答えた。観客が意味不明な問答にざわつく。「私とマヤ・ダイセンは精神を入れ替えた。向こうの機体には私の体がいる。私はマカネ・アキタだ」
DREAMCATHERもそのコクピットを開けた。観念したのか。美少女が姿を現す。「ダイセンは私の体を奪ったのだ」
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