ドリームキャッチャー5
7つの怪しい影が観客席の片隅で救世主の末裔同士の対決を見守っていた。「なかなかやるじゃあねえか!」牙のような歯の隙間から興奮した声が漏れ出す。「当然だゾ」ナイトメアがそうではないと困るとでも付け足したげに同意する。「えらくご機嫌斜めじゃあねえか?」
「デンジャー、うるさいゾ。ボクもイグナイターがあれほどとは思わなかったんだゾ!」「言い訳とは珍しいですわね。ナイトメア」悪役令嬢めいた触手が口を挟んだ。「ユーバー、キミたちはあれをみてないからそんな呑気でいられるんだゾ」
「さすがだなお姉ちゃんは」ウヅメが腕を組んで感心したようにうなづく。「ウヅメちゃんがそれほどいうとはワシも興味が湧いてきたなあ」巨大な影がウヅメの両肩に手を置き試合を見つめた。「ユーカリもきっと気にいると思うぜ」
「呑気なやつらだゾ!カルマ!一緒にやっちまおうゾ!」「ナイトメアよ、汝らしくもない。私はもう少し様子をみたい。楽しみももう無くなってしまったしな」イカのようなサムライもナイトメアに同調しない。
「ナイトメア!ナイトメア!ってややこしいわ!我もナイトメアだ!」黒い影が激昂する。「ナイトメア!オブアザーフォビアか」「そう言えと言ったはずだ!カルマ!我はナイトメアオブアザーフォビア!彼奴はナイトメアオブガフで区別せよと!」「はいはい」
ナイトメア(オブガフ)、ウヅメ、デンジャー、ユーバー、ユーカリ、カルマ、ナイトメアオブアザーフォビア、邪悪な七人こそが能異頭を生み出す元凶、セヴンシスターズオルタナティヴなのだ!
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