ブラックストマック6
怪物同士の対決は決着の時を迎えようとしている。能異頭、歪んだ願望を世界の理に追加させ怪物となった者。マカネ、体を奪われ、それを取り戻す戦いにおいて戦闘本能を目覚めさせた者。
見た目が怪物の能異頭と中身が怪物となったマカネの対決である。マカネは自分の人生を取り戻すために戦っている。……はずだった。戦いこそが彼女の、彼の新しい人生となりつつある。
能異頭、”鯨飲世界”がマカネのμT”CENDRILLON”に突進する!長大な長さを持つ鯨飲世界が大きな口を開け、μTごとマカネを飲み込まんとする!
鯨飲世界は元々は可愛いものを取り入れたかっただけの人間だった。それを代替世界は可愛いものを取り込み自身の一部にする理と解した。やがてそれは世界をひたすら飲み込み巨大化していく終末の世界蛇となった!
もはやすべてを可愛く見る鯨飲世界はありとあらゆるものを飲み込む!全てを飲み込み自身こそが代替世界と化すのだ!CENDLLIONも例外ではない!飲み込めばあらゆるものも我が一部!万肉我食なのだ!否!
CENDRILLONは地に足をつけ、構えた!それが拳を放つ!自らを飲み込まんとする代替世界の顎門をうつ!もはやそれは代替世界の化身でも恐るべき能異頭でもない、腹をなぐられた呑みすぎた酔っ払いだった。
鯨飲世界が飲み込んだ全てを吐き出し収縮していく。虹色の光を放出し消えていく怪物からマカネは目を逸らさない。まだ脅威が消えていないからだ。
ふと冷たい声がした。
「やられちゃったか。もっといけると思ったのに」悪夢が水着を着て胃液まみれで現れた。
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