08 S棟の思い出

私が、この小さな老人ホームに入社したのはこの小さな老人ホームが2年目の年であった。浜ブドウノブドウ園のそばに、ちいさなしりょうかんと、一つの、3階建ての、小さなマンションが一つ、そして、2つ目のS棟の一階ホール、2階、3階が、2DKミニキッチン付きの9へやとしょくどう一つの10部屋の小さなマンション作りのたてものS棟ができた年で、S棟ができて2か月目のときに、入社し、けんじょう者を見たいということで、S棟にはいぞくになった。しかし、まだまだ自分が若かった。ねたきりより、健常者の方が、おくが深く、むずかしいということをその後、仕事をして、よくわかった。何にも世けんのことをよく知らない若造がつとめ始め、いろいろな事において、年よりにおそわる、ことはたくさんあった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る