06 でっち奉公

昔の年ぱいの古い人、私の親父の時代、でっち奉公は、あったという。昔の若い人は、でっち奉公に出て、そこで仕事をおぼえ、人生のいろはをおしえてもらい大人になり、一人だちしていくとしたら、今、ぼくら、若者に、学校にいかせてもらい、住むところを、もらい、働き、給料をもらい、いつも、おこられたり、おだてられたり、もちあげてもらったりしながら、仕事をおそわり、人生の生き方を教えてもらい、少しピリカラと、いろいろおそわった。小さな老人ホームは、ぼくら、夜間部の学生にとって、とっても素敵な職場でもあった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る