第6話 一緒に登校!?
「「行ってきまーす」」
「「行ってらっしゃーい」」
平然と言えてることを全力でお祈りする、神様仏様白風陸様!
行ってきますというのはもちろん学校に行くという意味だが、これから起きることを考えると私の心は学校に行く前に#天国__ヘヴン__#に行ったまま戻ってこられなくなりそうだ
でもそうなってしまいそうになるのもしょうがないと思う
「「………………」」
二人っきりで登校とかヤヴァァァァァァァァァァァァァァァイ!!!
も、もう無理だ心臓が止まる
心停止しかけながらフラフラと陸くんの横を歩いていると
「り、凛ちゃん危ないよ!」
そう言われて
グイッと
「はぇぇ!?」
ちりんちりん
どうやら自転車がきていたのに気づかなかったようだ、そして陸くんに引っ張られ腕の中へと……グッジョブ!さっきの私!(何もしてない)
いや、そんなことはどうでもいい
大切なのは過去じゃない、現在だ!未来だ!(乱心)
今現在の状況→陸くんの腕の中
素晴らしい、ここが#天国__ヘヴン__#か
天国はすぐそばにあると言うのは本当だったらしい
なんかいい匂いもする……あ、やばい本当に遥か彼方に飛んでいってしまいそうに………
「…ゃん!凛ちゃん!」
「ハッ!」
しまった!一瞬意識がどっか行ってしまってた!危ない危ない、陸くんに抱きしめられてるのにそんなもったいないことは……ん?抱きしめられてる?
……………………………
「………ふ、ふにゃぁぁぁ」
「り、凛ちゃん!?さっきからなんか変だけど大丈夫…?」
「は、はひっ!ぜぜぜ全然大丈夫だよっ!?」
嘘です全然大丈夫じゃありません
陸くんに抱きしめられて私の心はエターナルなラブリーでリミットブレイクしてしまいそうです(乱心)
今すぐ離れないと大変なことになりそうですが、絶対離れたくありません、むしろもっとぎゅっとしてほしい
そんなことを思っていると、陸くんは私の思いに気づいたのか、
「あ、そうか!いつまでも僕なんかとこんな体勢じゃ怒るのも無理ないよね……ごめん!凛ちゃん!」
と言って急いで離れる陸くん
てか正解とは180度違う答えを導き出す陸くん、逆にすごい
でもさっきまでエターナルだった私は少し寂しいのですが
なにかいい方法はないものか
ピコンッ!
いいこと考えた!
「ん!」
彼に手を差し出す
言葉で言うのは恥ずかしいので勘弁してほしい
陸くんは私の手を不思議そうに見つめてたが、ハッと顔をあげて
「ごめん凛ちゃん…僕あんまりお金持ってないんだ……」
…HAHAHA………
「ちょ、凛ちゃん蹴らないで!お金なくて悪かったって!……え゛え゛っ!さらに強くしないでよ!ごめんってばぁー!」
_______________
通行人の暖かい視線に気づかない二人
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