吸血鬼とレモンティー
@EnHt_919
二匹の鬼編
プロローグ
この世にはいくつかの次元があるという。
僕たちのいる次元は三次元と言われていて、ほかにもいくつもの次元が存在するといわれている。
その区別はいくつかの説があり、どの説も不確かではっきりとしているのは次元の数はバラバラで、視点によって区別の仕方が違う。
一つの説では、霊界や天国だの、ハイヤーセルフや天使、神だのがいるとかで三次元や4、5次元を区別したり。もう一つの説では、次元によって周波数が違うといった説、あとは一次元は点、二次元は線、僕たちのいる三次元は立体、四次元は時間を自由に扱えて、五次元は自分とは別の未来を歩む自分がいる三次元がいくつもある膨大なものという説もある。
でも中一の夏。ある日、僕のクラスで数学を担当していた教師が、一次元は点、二次元は線、三次元は立体、四次元は時間、といった後に、確か…と記憶があいまいだったことを主張しながらも、五次元は感情、っと言った。
どこでそれを聞いたのかも、なぜそうなのかも、その教師は何一つ言わなかったが、頭のどこかであいまいにだがそのことを覚えていた。
そして、今の僕にはあの教師の説もあるんじゃないかと思える。
なぜなら、人の強い感情や、想いとか願いとかが作る特別なものを、僕が身をもって体験したからだ。
今の僕には、人の感情や想いの強さによっては、運命も超えて、奇跡だって起こせて、なんだってできると思ってしまっている。
だって僕が体験したことは、それに値すると信じて、想っているからだ。
だからこそ、感謝や愛情は口に出して伝えるのもそうだし、行動でも伝わるようにする。
それが一番大切と思うから。
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