fifteen〜イチゴの決別〜
クール
第1話 イチゴの入学式
「えー、では校長先生のお話です」
今日は高校の入学式、私は今日からJK。
緊張したまま入学式は終わり、見慣れない教室を見渡した。
「あの、初めまして! 宮田いちごちゃんだよね? 私は松尾もも! よろしくね! 」
前の席の子が話しかけてきた。
「うん、よろしくね。私の名前、よくわかったね! 」私は勇気を振り絞って明るい雰囲気で話してみた。
「前にある黒板に名前書いてあるからわかったよ! 」 と、ももちゃんは明るく返してくる。その後、私はももちゃんをまじまじと見た。
「ん? いちごちゃん、どうしたの? そんなに私の顔を見て」
私がももちゃんを見ていたのは、とても見た目が可愛いかったからだ。明るく話しかけてくれたこともあって、もっと仲良くしたいと思った。
「ううん、何と言うか......その、ももちゃんが可愛かったから!......だからずっと見てたの......」
照れながら言うと、
「えー、そんなことないよ! でも、私のこと可愛いって言ってくれてありがとう、嬉しいよ! 」
私は驚いた。他の女の子たちは絶対に「そんなことないよ〜! 」って言うのにこの子は違う。ちゃんとありがとうって言ってくれた。
それから私の憧れになった。
15歳、入学早々とても良いスタート切れた気がする。ウフフ。
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