リア充で何が悪い

@hasukawa_rin

第1話

ある偉人が「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と唱えた。しかし、このような世の中などきっと訪れることはないだろう。しかも俺、市原桜太は現に人の上に立っている。財力、権力ではない。俺はリア充なのだ。


「バイバイっ先輩」

「おぅまた明日」

今日も梨花ちゃん可愛いかったなぁ

明日も楽しみだ…


《おはようございます。5月27日火曜日のナイスモーニングです》

「おはよぉ」

「おはよ、お兄ちゃん」

《昨夜、戸田首相の発言がにインターネット等で賛否両論の声が出ています》

「今度はなに言っただか」

「え、お兄ちゃん知らないの?」

「う、うん。そんなひでぇこと言ったのか?」

「酷いなんてもんじゃないよ。見てみ」

妹の彩華の言葉にのり、ふとテレビを見てみる。

《昨日の国会で、リア充撲滅計画が決定しました。よって本日より全国の男女の交際は金輪際認めません。》

「は?」

「へ?」

「は??」

「へ??」

「は???」

「へ??」

「いや、いつまでやんだよ」

「へ?」

「もういいわ、それよりなんだよこれえぇぇぇぇぇぇ!!」

一体何がどうなってこうなった。あの独身童貞クソ総理め、なに言ってやがる。頭おかしいんじゃねぇの?まじで?なぁ

「こんなんしたら俺の学校での居場所が無くなっちまうじゃねぇか!彼女がいるから今の俺があるのに…」

「ほんとサイテーだね」

「もう、どうしたらいいんだ…」

「そんなこと言ってないで早く学校いきな」

「非リアに何が分かるってんだ」

「ま、せいぜいがんばってよね」

うざい。ひじょーにうざい。これから一体どうしてけばいいんだ…


この日から俺の全てが変わりかけていった

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