楽しい日々
今日は、陽葵の誕生日。
今年も、陽葵からの要望で私と陽葵の2人だけで過ごすことにした。
私はどこに行くか知らない。陽葵が言うには凄く楽しくて、綺麗で誕生日を過ごすのにぴったりの場所だそうだ。
『どこなんだろう?』と思いながら、陽葵に連れて行かれた場所は_________だった。
陽葵に連れて行かれたのはあのひまわり畑だった。
夏休み中、私と陽葵でピクニックに行ったあのひまわり畑に。
『なんでこんな時期にひまわり畑に連れて行かれたんだろう』と思っていると、陽葵がポツポツと話し始めた。
「このひまわり畑には思い出があるの。
私がまだ小さかった頃、仲が良かった芽依っていう友達がいたの。
私がまだ幼稚園の頃はおばあちゃんの家にいて、芽依も同じ幼稚園だった。
私と芽依はいつも一緒に遊んでた。
夏祭りに行ったり、このひまわり畑で走り回ったりしてた。
ある日、芽依はお父さんの都合で引っ越すことになったの。
それを見送ったのがこのひまわり畑なの。
そのあと、私も引っ越すことになって、あれから芽依とは全く会ってないの。
連絡もつかない。だから、芽依が今どこで何をしてるのかすら分からない。
でも、このひまわり畑に来たら芽依と会えるような気がして。
だから、毎年、夏とこの時期は絶対にここに来てるんだ。
芽依を見送ったのがこの時期だった。ひまわりが咲いてない時期。
私の大親友が出来たら、その子と一緒にこのひまわり畑に来て、新しい思い出を
作ろうって思ってたの。だから、こないだと今日、このひまわり畑に咲良を連れ
て来たの。」
この話を聞いて、私はその芽依という子が陽葵にとってどんな子なのか、このひまわり畑にはどんな思い出があるのか、そして、陽葵が私のことを大切に思っているのかが分かった。
「そうなんだね」と私は言った。
陽葵が「よし!じゃあひまわり畑の中に行こう!」と言った。
「うん!行こう!」と私は言い、ひまわり畑で遊んだ。
そして、ひまわり畑で遊んだあと、私は陽葵に「お誕生日おめでとう!!」と言い、誕生日プレゼントを渡した。陽葵は、「ありがとう!」と言ってくれた。
夕方になって私達は自分の家に帰った。
家に着いてからも、陽葵が話してくれた思い出の話を忘れることは出来なかった。
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